過去ログ - 【FEif】カムイ「私の……最後の願いを聞いてくれますか?」―2―
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789: ◆P2J2qxwRPm2A[saga]
2015/12/28(月) 21:40:53.16 ID:ILi98R2F0
スズカゼ「……あなたという方は、本当に傷つくことを恐れないのですね。痛いことは苦手と言っていたではないですか」

カムイ「……はい、痛いのは苦手ですし、傷つくのは怖いです。でも、こうでもしないとあなたを拘束できませんからね」

 チャキッ

スズカゼ「ぐっ!」

カムイ「……ふふ、私の勝ちです」

スズカゼ「なぜ止めを刺さないのですか?」

カムイ「ふふ、なんででしょうね?」

スズカゼ「嘘付きですね、カムイ様は」

カムイ「いいえ。そうでもありませんよ、スズカゼさん」

スズカゼ「なぜ、そうなるのですか? 私はこうして、殺されずにいるというのに」

カムイ「言ったでしょう、白夜に仕えるスズカゼさんを殺すと。今を持って、あなたは私の物です。暗夜王国王女の所有物になったんですよ」

スズカゼ「こんな私を手に入れても……あなたにとっては重荷でしかありませんよ」

カムイ「そうかもしれませんね。でも、あなたは私が初めて指名した臣下の一人なんですよ。リンカさんとあなたは私にとって初めて自分で指名した部下なんです。それを手放すつもりはありません」

スズカゼ「……カムイ様」

カムイ「だからここであなたは生まれ変わるんです。白夜の忍ではなく、私に仕える一人の臣下として」

スズカゼ「……それは、命令でしょうか」

カムイ「はい、物に自由など許しませんので。拒否権はありませんよ」

スズカゼ「……」

カムイ「……」

スズカゼ「命を救われ、そしてここでもう一度救われることになるとは思っていませんでした。もう、それを自分のために使うことは出来そうにありません」

カムイ「では、よろしいですね」



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