過去ログ - 【FEif】カムイ「私の……最後の願いを聞いてくれますか?」―2―
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◆P2J2qxwRPm2A
[saga]
2016/02/16(火) 23:15:48.75 ID:Lo0qQGmU0
◇◆◇◆◇
カミラとマークスの了承を得たところで、後続の騎兵二人が隣接する。ゾフィーとサイラスだ。その二人して特徴的な髪を揺らしながら、ここまで頑張ってきた愛馬を優しく撫でている。愛馬たちはそれに、まだ戦えると言うように答えるように尻尾を揺らした。
「サイラスさんにゾフィーさん、聞こえていた通りです」
「ああ、わかっている。相変わらず無茶なことを考えるよ、カムイはさ」
「あはは、確かにそうだね。いやー、こんな人の下で働いてるなんて、リリスさんも大変だよね。サイラスさん、なんとか言ってあげないと、男が廃るよ!」
「な、なんでサイラスさんにそんなこと言うんですか、ゾフィーさん!」
割って入ってきたのはリリス本人であった。その顔は少しだけ朱の色が入っていて、怒っていると言うよりは恥ずかしいと言った感じで、戦場には場違いといえる花があるような感じさえした。
ゾフィーはそんなリリスを見て、ごめんなさいと悪びれた様子もなく答えながら、サイラスに目線を向けた。
「サイラスさん、奥さんが恥ずかしがってるよ」
「お前が困らせてるんだろう。まったく、調子に乗っていると痛い目を見るぞ」
そう諭すサイラスの左手薬指には輝きがあり、それはリリスも同じである。二人はすでにそういう仲で、この戦いが終わったらというありがちなテンプレート台詞の交換も済ませていた。その二人の間柄をよく知っていたのは他ならぬゾフィーでもあった。
「えへへ、ごめんなさい。だけど、この戦いが終わらないと二人が結婚式あげられないんだから、あたし頑張るよ」
「ふっ、ゾフィーの言う通りだな。よし、ゾフィーよ。私と一緒に先陣を務めてもらいたい。頼めるか?」
「もちろんっ! あたしとマークス様の力で道を切り開いてみせるからね!」
自信満々に語るが、ゾフィーはおっちょこちょいである。どれくらいおっちょこちょいかというと、馬小屋から馬を逃がしたり、リリスが植えた花を持ってきてしまったり、敵を攻撃して衣服を剥ぎ取ったり、いろいろな意味でおっちょこちょいだった。
一度、ゾフィーとリリスの模擬戦闘をサイラスが見たことがあるが、見事にリリスが引ん剥かれて恥ずかしさの余り泣き出すという事態もあり、そのあと無茶苦茶色々あった。
だが、それを差し引いてもゾフィーの実力は皆からの折り紙つきで、この采配に異を唱える者は誰一人としていなかった。
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