過去ログ - 【FEif】カムイ「私の……最後の願いを聞いてくれますか?」―2―
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◆P2J2qxwRPm2A
[saga]
2016/02/16(火) 23:20:30.12 ID:Lo0qQGmU0
◇◆◇◆◇
「うふふっ、それじゃサイラス。私たちは仕掛けを二人が破壊してる間の援護に回るけど、ちゃんと付いてこれるかしら?」
「カミラ様、安心してください。それにここで死ぬつもりなんてありませんから」
そう告げてリリスに目を向ける。リリスといえばモジモジしつつ、赤い顔をそのままに、指をちょんちょんと付けたり放したりしていた。戦闘中であろうとも、未だに意中の人の目線には恥ずかしさを覚える初なところがリリスにはあったのだ。
「リリス、大丈夫だ。必ずゾフィーと一緒に戻ってくる。だから、ここで待っていてくれ」
愛する者に安心させるように笑みを浮かべる彼を見て、リリスはさらに顔を赤くする。何時ものゆったりとした構えとは違う年相応の乙女らしく、リリスは顔を本に埋めて膝を落とした。
落して、でも確かにサイラスに聞こえるくらいの声の大きさで、早く迎えに来てくださいね、と甘えるような声を漏らす。周囲に花が咲き乱れるような、ふわっとしたものが広がるようなものを皆が感じた。
「はわわわ〜、リリスさんとっても可愛らしいですぅ」
敵をなぎ倒しながら、フェリシアは率直に。
「本当に可愛いわ。でも、私の婚期はいつになるのかしら」
敵を刺し殺しながら、フローラは悲観的に。
「リリス、それ以上はやめておいたほうがいいぞ」
敵の腕を飛ばしながら、ジョーカーは予感的に。
「そうですね、こんな可愛いリリスさんを見続けるためにも、ちゃんと守り切らないといけませんね!」
敵を突き殺しながら、カムイは使命的に。
それぞれリリスと過ごしてきた者たちが思い思いに剣を振るう。そのリリスを大切に思ってくれている、それがたまらなくサイラスは嬉しく思う。
体中に力みなぎるように、その約束を果たすために今すべきことに意識を向け始める。そう、向けるための言葉を添えて。
「ああ、リリスを任せた」
それが見事に合図となった。先陣を切るマークスとゾフィーの馬が駆け出し始め、リリスは未だに顔を赤に染め上げつつも眼の前に迫りくる敵と向き合い、カミラとサイラスも時を同じくしてマークスとゾフィーを援護するように武器を振っていく。戦いの流れを変えるために、カムイ達の歯車が動き始めた。
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