過去ログ - 【FEif】カムイ「私の……最後の願いを聞いてくれますか?」―2―
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961: ◆P2J2qxwRPm2A[saga]
2016/02/16(火) 23:39:20.88 ID:Lo0qQGmU0
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「ふっ、あの時のサイラスとリリスの狼狽ぶりもそうだが、告げた後に皆知らなかったの、とお前がきょとんと零したのも面白いものだ」
「だって、いつもサイラスさんとリリスさん、私の様子を見に来てくれてたんだよ。二人一緒に出てるのに、それで気がつかないなんておかしな話だよ」
「いや、星海の管理は主にリリスが行っていた。サイラスがお前のいる星海に行く際に、リリスがその水先案内人を務めている……そう思っていたんだが、よもや、二人が付き合っているとは夢にも思わなかった」

 次第に敵のペースが下がり始めているのを二人は感じ取る。もうそろそろ仕掛けを制御する部屋に達するかもしれないと言えるほどに、天井が迫り始めていた。

「えへへ、でもあたしの発言のおかげで、二人とも指輪の交換できたんだから、結果良ければっていうことで」
「そうかもしれん。この戦いが終わり次第、式をあげると言っている。この戦い、負けるわけにはいかないのでな」

 サイラス、そしてリリスが夫婦として歩み始めてはいるが、それを正式なものとする儀式が控えている。そう考えると、この戦いの負けられない理由が一つ増える。それは重荷ではなく、未来を繋げる強い希望そのものだった。
 だからこそ、話はここで終わるべきだったのだ。

「でも、一つ気になることがあって」
「何がだ?」
「えっと、その、サイラスさんとリリスさんがその、夜、えっと、まぁ、その、あれのことなんだけど」

 マークスは、そのあれをというのを理解した。確かにそういった行為で愛と絆が強まるということもあり得るだろう。愛する者を抱くと言うことはそういうことだ。
 しかし、戦いの最中に自身を育ててくれた義理の親、その二人の情事に何を思うことがあるのか? ゾフィーが一体何を気にしているのか、マークスには点で予想がつかなかった。



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