過去ログ - 二宮飛鳥「魔法にかかったボクは」
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11: ◆C2VTzcV58A[saga]
2015/10/03(土) 02:30:39.55 ID:FpM9L6dM0
「けれどキミは諦めなかった」
「当たり前だ。初めて自分でスカウトしたアイドルだぞ。10を聞いて1しか理解できないなら、100を聞けば10理解できるし、1000を聞けば100理解できる。そのくらいの気持ちでいった」
「そうしてキミはボクの理解者になった。初めからそうだったのではなく、キミ自身の意思と努力をもってボクを理解してくれた」
それがたまらなくうれしかった――とまでは、さすがに口にできない。今言ってしまったら、気恥ずかしさでこれからの撮影に支障をきたす可能性がある。
「二宮さーん! お願いしまーす!」
「ほら、カメラマンさんが呼んでるぞ。行ってこい」
「あぁ、行ってくる」
少しおしゃべりがすぎたかもしれない。でも、ガチガチに固まったまま撮影に入るよりはマシだろう。
もう一度軽く肩を叩かれてから、ボクは『アイドル』のペルソナを被り、足を前に進めるのだった。
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