過去ログ - 二宮飛鳥「魔法にかかったボクは」
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3: ◆C2VTzcV58A[saga]
2015/10/03(土) 02:14:39.70 ID:FpM9L6dM0

バシャッ!

「おー、結構跳ねたな」

だから、今ボクの前方にいる男性のように、大人になっても水たまりを楽しめる人間はある意味貴重だし、同時に羨ましく思う。

「やぁ。おはよう、P」
「あっ……飛鳥。おはよう」

まあ、その男性とはボクのプロデューサーなわけだけど。

「……今の、見てた?」
「キミが革靴や靴下を濡らすことをいとわない少年の心の持ち主だということがよくわかった」
「つまり見てたんだな。はは、なんか恥ずかしいな」

ボクの存在に気づいたPは、苦笑いを浮かべながらボクの隣にまで移動してくる。

「いつもやってるわけじゃないんだぞ?」
「弁解の必要はないさ。ボクはキミのそういうところを気に入っているんだから」
「そういうところってどういうところ」
「色々と面白いところ」
「……褒め言葉か? それ」
「どう受け取るかはキミに任せよう」

並んで歩きながら、他愛のない話を重ねていく。
これからしばらく天気が悪いだとか、昨日新しい喫茶店に行ったら大当たりだった、だとか。
そうこうしているうちに、気づけば事務所の前までたどり着いていた。



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