20:名無しNIPPER[sage saga]
2015/10/04(日) 03:41:08.75 ID:VX24KkS10
—帰り道。
真姫「二人でお見舞いに行くのは久しぶりね」
花陽「そうだね。凛ちゃん、元気を取り戻してるといいけど……」
真姫「……ねえ、小泉さん」
花陽「え?」
真姫「一つ聞いてもいい?」
花陽「……うん」
真姫「あなた、スクールアイドルとやらをやるつもりはあるの?」
花陽「それは……」
真姫「この前、星空さんと……そういう話をしてたんでしょう」
花嫁「どう……なのかな……」
真姫「……」
花陽「自分でも、よく分からないよ」
真姫「分からないって……」
花陽「私ね。夢に出てきた人たちが本当に音ノ木坂にいるんだって分かった時……こう思ったの。凛ちゃんに教えてあげたら、きっと喜ぶだろうなって。そして、凛ちゃんのために、何とかしてみんなを集めたいなって。西木野さんには無理だって言われたけど……」
真姫「……」
花陽「でも、この前お見舞いに行った時に凛ちゃんと話して……よく分からなくなっちゃった」
真姫「泣いてたものね、あの子……」
花陽「もし、本当にメンバーを集められたとしても……それはかえって、凛ちゃんに辛い現実を意識させることになるだけかも知れないのかなって……」
真姫「……」
花陽「だって、私たちがいくらがんばっても……凛ちゃんは……」
真姫「……そうね。あの子自身の身体は、もう……」
花陽「もし凛ちゃんが喜んでくれるんだったら、私は……スクールアイドルをやってみたい」
花陽「でも、そのことで凛ちゃんに悲しい思いをさせるだけなんだとしたら……凛ちゃんの見た夢は決して手の届かない夢なんだって、思い知らせることになってしまうんだとしたら……やらない方がいい。……私には、どっちか分からないの」
真姫「……」
花陽「……」
真姫「……着いたわよ」
花陽「うん……」
真姫「……とりあえず、私たちの方からスクールアイドルの話を切り出すのは、やめておいた方がいいかもね。あの子の思いを見定めるまでは……」
花陽「……そうだね」
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