過去ログ - 武内P「ハンバーグを食べにいきましょう」蘭子「ほぇっ」
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10:名無しNIPPER[saga]
2015/10/04(日) 18:01:11.53 ID:EcMl3zH/0
 蘭子にとっては新鮮な単語だ。
 唯一ラーメンといえば熊本にいる時、家族と豚骨ラーメンをよく食べたけれど。
 上京してからはそういう機会もない。
 それ以外はそもそも入ったこともない場所だ。
 特に、エスニック、というのはよくわからない。
以下略



11:名無しNIPPER[saga]
2015/10/04(日) 18:01:48.95 ID:EcMl3zH/0
 それからも会話は弾んだ。
 会社の近くにある、女性でも入りやすいお店を幾つか教えてもらった。
 普段、蘭子達が入るようなお店の話をした。
 カフェの開拓に参考にします、と言われて、少しだけ繋がりが増えたように思えて嬉しかった。

以下略



12:名無しNIPPER[saga]
2015/10/04(日) 18:02:22.94 ID:EcMl3zH/0
 二人で目を合わせる。冷めないうちに頂きましょう、と彼の声。蘭子も頷いた。
 手を合わせて、いただきます、と二人の声が重なる。
 蘭子はナイフとフォークで一口分を切り出し、そっと口の中へ運んだ。
 ハンバーグからはたっぷりとした肉汁の味がするけれど、全然くどくない。
 デミグラスソースの深いこくとあわさっているからかもしれない。
以下略



13:名無しNIPPER[saga]
2015/10/04(日) 18:02:56.03 ID:EcMl3zH/0
 やがてぺろりと食べ終え、皿の上は綺麗になる。蘭子のお腹は満たされて、もう音は鳴らない。
 さっきまではただただ恥ずかしく思ったお腹の音も、蘭子はまぁ悪くなかったかな、と思い始めている。
 こんなに美味しいものを一緒に食べる切欠になったのだ。
 むしろ定期的に鳴ってくれてもいい、なんて。
 そうしたらまた、こうしてランチを一緒に食べられるかもしれない。
以下略



14:名無しNIPPER[saga]
2015/10/04(日) 18:03:33.75 ID:EcMl3zH/0
 人の噂というのはげに恐ろしきもので。
 蘭子とプロデューサーがちょっとお高い店でランチを共にした、という情報は、
 夕方にはプロジェクトメンバー全員があずかり知る事となっていた。
 別に隠すつもりはなかったけれど。
 帰社時にあっさりちひろに喋っていたのは、はたして良かったのか悪かったのか。
以下略



15:名無しNIPPER[saga]
2015/10/04(日) 18:04:08.60 ID:EcMl3zH/0
 蘭子はそっとハンドバッグから手帳を取り出す。
 後ろの方、あまり使い道のなかったメモページ。
 そこに昨日の日付と、お店の名前、食べたもの、簡単な感想を書き付ける。
 言うまでもなく、プロデューサーの真似だった。

以下略



16:名無しNIPPER[saga]
2015/10/04(日) 18:04:36.71 ID:EcMl3zH/0
以上です!
読んで頂き、ありがとうございました〜。


17:名無しNIPPER[sage]
2015/10/04(日) 18:05:21.94 ID:GuJnPwLIO
おつ


18:名無しNIPPER[sage]
2015/10/04(日) 18:05:26.01 ID:O05J43gho
蘭子かわいい(蘭子かわいい)


19:名無しNIPPER[sage]
2015/10/04(日) 18:05:29.16 ID:pI/YG1Zvo
蘭子かわいい(蘭子かわいい)


20:名無しNIPPER[sage]
2015/10/04(日) 18:05:51.23 ID:J9UvHUO6o
蘭子カワイイ


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