過去ログ - 男「ククク・・・」女(こいつ・・・ただ者じゃないみたいね・・・)
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104:名無しNIPPER[saga]
2015/10/17(土) 18:55:15.33 ID:uEMMYaFQ0
騎士団長「そこに座って待っていてくれ。今、お茶を入れてくる」

バタン(ドアが閉まる音)

男「・・・なんだか今日の団長殿は妙に変だな。そわそわしているというか、落ち着きがないというか・・・」

男「まさか本当に告白? いや、流石にないか・・・・・・それにしても・・・品のいい家だな・・・高級感が半端じゃねえ・・・団長殿もそう言えば、気品に溢れているというか、育ちの良さが出てる、上品な人だものな・・・なんかこういう家には使用人とか居そうなものだが・・・」

ガララ(ドアが開く音)

騎士団長「お待たせ・・・君の口に会うか分からんが、お茶菓子も持ってきた。良かったら食べてくれ」

男「・・・す・・・すごい大量に持ってこられたな、団長殿。別に俺はそこまで腹は減っていないが・・・」

騎士団長「あ・・・済まない・・・何せ、余り客人を呼ぶ事がないでな・・・それに、その・・・男性を家に上げる事が初めてだったから、つい加減が分からなくて・・・///」

男「・・・・・・ふ、フフッ。冗談だ団長殿。戦場では一瞬の油断が命取り。ましてやエネルギーの消費によって脳味噌が疲弊し、判断が遅れる事はそれこそ致命的だ・・・だが最近の俺は糖を補給するのを忘れていてな・・・これだけ甘い物をぶち込めば三日三晩は俺の灰色の脳細胞もお祭り騒ぎだろうさ・・・むしろありがたいくらいですぜ?・・・あむっ・・・むぐむぐ、おお、メチャクチャ美味い!!」

騎士団長「・・・そ・・・そうか。それは良かった。あ、お茶も良かったら飲んでくれ。年寄りめいた趣味だが、私は少々お茶に凝っていてな。気に入ってくれるといいんだが・・・」

男「・・・ゴクッ・・・ほぉ・・・こ。これはすごいな・・・ククク、一度だけ飲んだ事があるわ。そうアレは確か・・・ヤクザと各国のマフィアとギャングの最高幹部達を集めたパーティーで俺が場を和ませる為に出した最高級の玉露・・・カカッ、懐かしい味ぞ・・・なんだこれ、死ぬほどおいしいんだが・・・」

騎士団長「ほう、飲んだ事があったか・・・流石は男だ。しかも一口で理解するとは・・・」

男「・・・・・・え、マジ?」

騎士団長「君が来るというので、つい奮発して買ってしまった・・・高かったがな・・・その茶碗も合わせて10万円ほどだし、果たして君を歓迎するのに、これくらいで大丈夫かと迷っていたが、浅はかな私の知識では、これ以上最高級の物は見つからなかったのだが・・・懐かしの味なら楽しんで貰えたかな・・・?」

男「・・・・・・」

騎士団長「・・・・・・男? 手が震えているぞ?」

男「・・・・・・」

騎士団長「あー! 男、こぼれそう、こぼれそうだぞ!!」

男「・・・はっ。す、スマンな団長殿。懐かしの味に、過去の事を思い出したら、ついぼーっとしてしまっていた・・・」

騎士団長「ふふ、気にする事はない。さぁ私がつぐからいくらでも飲んでくれたまえ」

男「お、おう・・・・・・とことん味わって飲んでおこう・・・」


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