過去ログ - 男「ククク・・・」女(こいつ・・・ただ者じゃないみたいね・・・)
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165:名無しNIPPER[saga]
2015/10/30(金) 15:16:53.01 ID:DDgMIptl0
メイド「恐らくお嬢様は、あの『兵器』にエネルギーとして取り込まれております。早くあの兵器を破壊しなければ、お嬢様の命が危ないかも知れません・・・ですから、どいて下さい。『騎士団』のお三方」

女「どいてって、メイド、あんたね・・・あたしたちは男が来た事で気力が回復して、動けるようになったけど・・・あんたは立ってるだけでも辛いでしょ」

メイド「・・・そんな事はありません。元気一杯です。それより今は一時休戦と行きましょう。お嬢様は私が助けます。どうか邪魔だけはしないよう・・・邪魔すれば命の保証は致しません」

男「・・・あのな、メイド。あんたボロボロだろうが。その体で何言ってんだよ」

騎士団長「その忠誠心は驚愕に値するがな・・・」

メイド「・・・別に、あなた達にどうこう言われようが、立ち止まる気は・・・うっ」

男「・・・立ってるだけでフラフラじゃねーか・・・肩貸すぜ・・・」

しゅたっ!(男が獣から降りる音)

メイド「・・・っ、敵の助け、は・・・!」

男「意外とプライド高いって言うか・・・お嬢のこととなると回りが見えねえんだな、あんた」

メイド「う、うるさいですよ・・・離してくださいっ!」

男「嫌だね・・・俺はあんたに借りがあるだろう?その借りを返すまでに死なれたら寝付きが悪くなる所の騒ぎじゃねえんでな」

男「それに言ったろ。あんたは死ぬほど美人だって。あんたみたいな綺麗な人を死なせたらバチが当たるぜ・・・いいから黙って座って見てろ」

メイド「・・・・・・こ、ここ、こんな時に一体何を言い出すんですかあなたは!?」

男「いや、思った事を言ったまでだが・・・」

女「・・・」

騎士団長「・・・」

男「・・・あれ、なんで二人とも俺を睨んで・・・ククク、そうか。この獣の正体を知りたいのだな?そう。俺は一度このメイドに殺されたのだが、俺の中に眠る獣が覚醒し、拘束衣を引きちぎってな・・・地獄の門番前に立って、今までの罪を数えていたのだが、この虎に地獄から現世へと強制的に連れてこられ・・・って、あれ、反応がない・・・」

女「・・・このスケコマシ」

騎士団長「君は誰にでもそういう事を言うのか・・・?」

男「え・・・なにこの空気・・・俺なにか悪い事した・・・?」

メイド「・・・典型的な朴念仁ですね、あなた・・・」


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