過去ログ - 男「ククク・・・」女(こいつ・・・ただ者じゃないみたいね・・・)
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258:名無しNIPPER[saga]
2015/11/21(土) 00:19:58.10 ID:qEU49qKc0
男「それで、組織女よ。次はどこに連れて行ってくれるのだ?なんか見た感じ、だんだん景色が殺風景になってきているような・・・」

組織女「・・・もう、着いたぜ。ここだ」

男「ここは・・ペット霊園?」

組織女「おう。おまえ、覚えてるか?あたしん家で飼ってたバカ犬のこと」

男「・・・ああ、そう言えばいたな。あいつ、俺にも懐いてくれて可愛かったな・・・って、ここでその話題を振るって事は・・・まさか・・・」

組織女「・・・ああ、あのバカ犬、死んじまったんだよ、この街に越してきてすぐ。今日がちょうど2回忌でな・・・お前も可愛がってくれたしよ、連れてこようと思って」

男「・・・そうか・・・あいつ死んじまったか・・・残念だったな・・・俺も、もう一回くらい散歩に連れて行ってやりたかったが・・・」

組織女「そう言ってくれるとあのバカ犬も、尻尾振って喜んでくれると思うぜ」

男「・・・そうだといいが・・・なんか来る途中で、花か、あいつの好きだったドッグフードとか買ってくりゃよかったな・・・ていうか、組織女も言ってくれよ」

組織女「いいんだよ。あいつはお前がここに来てくれただけで十分だろうし、もし生きてたら、お前が差し出したドッグフードにも気づかずにお前に抱きつくだろうぜ。なんせあいつバカだしよ」

男「・・・ふ、そうだな」

組織女「そうさ・・・あいつ、本当にバカでよ、あたしがこの街に越してきた時、族に絡まれた事があって・・・まぁそん時は軽く蹴散らしたんだが、その日の夜にあのバカ犬を散歩させてたら、昼間の報復だかで、後ろからバットで襲われそうになったんだ」

男「・・・なっ」

組織女「・・でもよ、あいつ。普段はのんべんだらりとしてる癖に、そんな時だけゃあ素早くてな。あたしをかばうように、そいつに襲いかかってよ・・・」

男「まさか・・・それで・・・?」

組織女「ああ、襲いかかったはよかったが、そいつの持ってたバッドで、殴られちまってよ・・・慌てて病院に連れて行ったが、もうだめでな・・・まぁ襲ってきた奴は、あたしが顔面腫れ上がるほどボコボコにしてやったが」

男「・・・」

組織女「あいつはあたしがちっちゃい時から一緒に過ごしててよ・・・本当に家族の一員みたいな奴だったんだ、あのバカ犬は」

男「・・・あぁ、知ってるさ」

組織女「だから、だからよ・・・悪いけど、この『戦争』。勝ちは譲れねえ。あたしら『組織』はなんとしても、『騎士団』に勝つ。そしてあたしは、なんとしても願いの力を使ってあのバカ犬を生き返らせる・・・なんせ、お礼の一つも言えずに死んじまったからよ」

男(・・・今日話し合って、なんとか戦闘を回避するようにしたかったが・・・)

組織女「あたしらも、『召喚の儀』でめちゃくちゃ強力な獣を召喚する事に成功してな・・・勝算は出来た・・・今度の日曜日。あたしらは『騎士団』に総攻撃を仕掛ける」

男(・・・これは無理かもな、この目をした女を俺は止められた事は一度もないし・・・)


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