過去ログ - 男「ククク・・・」女(こいつ・・・ただ者じゃないみたいね・・・)
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386:名無しNIPPER[saga]
2015/12/24(木) 19:53:23.46 ID:pokMPvGe0
男「ハァハァ・・・!!助けにきたぞ!!!」

男(やべえ・・・団長殿がピンチということで、頭に血が登って何も考えずにかけ出してしまった・・・後からついてくると思った女も何故か来ないし・・・!!)

男(でも、畜生。こうなったら俺一人で、何とかしてやる・・・!!)

騎士団長「お、男!!来て、くれたのか・・・!!」

男「ククク、待ちわびたか団長殿・・・!?今、助け・・・ッ!?」

ズズズズズズズズズズ・・・!!!(大きく揺れるタワー)

男「ぐっ・・・!」ずたっ(揺れに耐え切れずずっこける男)

騎士団長「だ、大丈夫か!?かなり疲れているようだが・・・」

男「へへっ、これくらい平気ですぜ団長殿・・・ちょっと先ほどの戦闘体力を消耗していただけで・・・ぬお!?」

ボカッ!(落ちてきたちょっとした瓦礫が男の顔に当たる)

騎士団長「お、男ぉ!?か、顔から血がっ・・・」

男「・・・こ、これくらいなんともないですぜ・・・今、そっちに行きますよ団長殿・・・!!」

騎士団長「む、無理するな!止血してからでいい!!それじゃあ目に血が入って――」

男「刺された団長殿の痛みに比べたらこんなもの、蚊に刺されたようなもんですぜ。なぁに血なら拭いながら行きますよ、心配ご無用でさぁ・・・!!」

騎士団長「お、男?どうしてそんなに必死なのだ?いつものクールな君はどうした・・・?君の持つ力なら、私一人助けるくらい、余裕であろう?そんなに急がなくても・・・」

男(そうか・・・団長殿は知らないのか・・・ええい、この際だ。言ってしまえ)

男「・・・なぁ、団長殿・・・俺には、そんな力がないって聞いたら、あなたはどうします?」

騎士団長「は・・・?い、今更何を言っているのだ君は・・・そんな事ある訳・・・」

男「いいや、団長殿・・・悪いが本当なのだ・・・残念ながらな・・・こうやって・・・」

べたっ・・・ズッズッ・・・(柱に両手を回し、両足でしがみついて、タワーのてっぺんへと少しづつ進んでいく男)

騎士団長「な、何をしているのだ、君は!?そんな効率の悪い助け方があるか!!もっとこう、一気にジャンプして縄を剣で断ち切るとかだな・・・!」

男「いいや。俺にはそんな芸当は出来ませんぜ、団長殿。こんなふうにしがみついて、かっこわるく進むしか縄に縛られているあなたへ近づく方法がないのが、その証拠だ・・・今までずっと、騙していた・・・すまなかったな団長殿・・・」

騎士団長「・・・そ、そんな・・・本当・・・なのか・・・」

男「ああ・・・申し訳ない、団長殿・・・全て事実ですぜ・・・」

騎士団長「・・・そう、か・・・確かに言われて、思い起こして見れば・・・思い当たるフシはある・・・そう、だったのか・・・君は・・・」

男「ええ・・・」


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