過去ログ - 男「ククク・・・」女(こいつ・・・ただ者じゃないみたいね・・・)
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名無しNIPPER
[saga]
2015/12/24(木) 19:55:43.92 ID:pokMPvGe0
男「俺はずっと頭ん中で、この『戦争』みたいな妄想をしてました。超常の力を得て、謎の『組織』や『機関』と命がけの戦いをする妄想をね」
騎士団長「・・・だから、なんだ!?それが今、この状況と何の関係がある!?」
男「大ありですよ、団長殿。さっきあなたは巻き込んでしまったっ仰っていたな。その責任を取ると・・・そんな責任取らなくていい。なぜなら、俺は感謝してるんです。この事態に巻き込まれた事に」
騎士団長「な、何を言ってるんだ君は・・・!?頭がおかしいのか!?こんな命がけの『戦争』に巻き込まれて・・・感謝だと・・・!?訳の分からない事を言うな!!」
男「本当ですぜ。団長殿・・・まぁ確かに、命がけで、本当に怖くてチビリそうなった事も何回もありましたけど・・・それでも、退屈な日常を送るよりかは、何千倍も刺激的でしたぜ?俺にとって巻き込まれた事はプラスであれど、マイナスじゃあ決して無かった・・・!!」
騎士団長「・・・っ、き、君という人間は・・・理解不能だ・・・イカれているぞっ・・・!!というか、そんな御託はいい!!早く逃げないと本当に手遅れになる!!命が惜しくないのか!?」
男「いいや、命は惜しい・・・惜しいですが・・・でもね。ここで貴方を見捨てて拾う命に、俺はちっとも価値を感じない・・・何より、こんな事に巻き込んでくれた貴方を見捨てるなど、それこそ死んでも出来そうにない!!」
騎士団長「・・・っ・・・」
男「貴方の事は、俺の命に代えても必ず助ける・・・!!!それに今、あんたはその場から動けないだろう!?いわば囚われのお姫様だ!!!だからもうゴチャゴチャ言うな!!!お姫様はお姫様らしく、黙って俺に助けられてろ!!!」
騎士団長「・・・お、お姫様って・・・ば、バカっ・・・///」
男「ククク・・・いいぞ、団長殿。やっとお姫様らしくなってきたな・・・あと少しだ・・・待ってろ団長――」
グラララララ・・・!!!(タワーが激しく揺れる音)
男(っ・・・この、揺れは・・・まずい・・・)
ズ・・・ガッ!!!(ちょうど、タワーのてっぺんにいる騎士団長がいるところだけがぽっきりと折れる音)
騎士団長「え・・・?」
男「な・・・っ!?」
ズシャアアアアアアアアアア!!!(それが登っている男に向かって落ちてくる音)
騎士団長「あああああああ!?」
男(あっ。やべえ・・・死――)
???「もう、世話が焼けるわね。男くん」
男(・・・この、声は・・・)
ガシッ(柱にしがみつく男を捕まえる音)
男「女姉さん!?」
ボスン!(落ちてきた団長を受け止めた音)
騎士団長「き、君は・・・女姉・・・!?何故、一体どうして!?」
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