過去ログ - モノクマ「学級裁判!!」KAZUYA「俺が救ってみせる。ドクターKの名にかけてだ!」カルテ.6
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687: ◆takaJZRsBc[saga]
2016/06/22(水) 23:13:19.09 ID:3iQnHTYX0

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誰も気が付いていないはずだった。

表向きは怒りを浮かべながら、内心で彼女が笑っているということに。


そう、嘘つき女王セレスティア・ルーデンベルクは笑っていたのだ――。


(見抜ける訳がないですわ。葉隠君が山田君を襲ったのも本当。わたくしを刺したのも本当)

(嘘つきとしてはかなりハイエンドであるわたくしが本当のことを言っているのです。
 その発言が持つ意味は有象無象の方々の平凡な発言よりも、ずっと重い……)

(わたくしがついたのは、ただ一つ。たった一つの“嘘”だけ――)


その嘘こそが、今回の事件の肝でありトリックの『要』となる。

――だが、わかる訳がない。まさか被害者が加害者でもあるなどと。


「それでは」

(この完璧なトリックが破られる訳がないですわ。幸い山田君はまだ死んでいませんし、皆さんが
 オシオキされて半殺し状態になっても、運が良ければ西城先生が何とかしてくれるでしょう)

(……わたくしから見ても、それはかなり分の悪い賭けでしょうけれどね)

「投票ターイ……」

(それでは皆さん、生きていたらまたお会いしましょう。ご機嫌よ――)


遮ったのはあの男だ。

とにかく往生際が悪く、熱苦しく、自分よりいつも他人を優先する男。


「待てッ!!!」


最初は嫌いなタイプでとにかくうっとうしくて堪らなかった。
だが、この所はよく話していたからか、今はそれほど嫌いでもなくなっていた。
……もっと違う出会い方をしていたら、好意もあったかもしれない。

けれど、それはあくまで仮定の話だ。彼女の野望を邪魔するのなら話は別。

虫けらは踏み潰す、カモは骨の髄までしゃぶり尽くす。


それが、セレスティア・ルーデンベルクという女なのだ――。


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