過去ログ - モノクマ「学級裁判!!」KAZUYA「俺が救ってみせる。ドクターKの名にかけてだ!」カルテ.6
1- 20
881: ◆takaJZRsBc[saga]
2016/08/15(月) 00:12:33.09 ID:OoqJBge50

一月も閉鎖空間で過ごしたので、セレスは生徒達の行動パターンが大体把握出来ていた。
特に体育会系の朝日奈と大神、そして石丸は毎日ほぼ決まった時間に勉強や
トレーニングをするからわかりやすい。

最近は大分緩くなったもの、石丸に至ってはまるで一日が時間割で区切られているかのように
正確に動くため、必然的にその周りの人間の行動パターンも決まってくる。

セレスは知っていた。メンバーの変動はあれど、男子が毎晩ほぼ同じ時間に脱衣所に集まることを。
それを何度か盗撮し、上手い具合に彼等がロッカーを向いている写真を選択して山田に見せたのだ。


「西城先生は、あなたと彼女の接触を禁じたくせに自分の派閥の男子は優先的に
 彼女とおしゃべりさせて楽しませ、そうして自分の株を上げていたのです」

「な……そんなことが……?!」

「わたくしも初めは信じられませんでしたわ……ですが、先生も人を束ねる立場ですし、
 人間ですから多少の贔屓はあります。先生にとって、彼女は人間関係を円滑にするための……」

「――便利な“道具”の一つなのでしょう」

「道具?! 彼女は道具なんかじゃないっ……!」


計算通り山田の頬に赤みが刺し、目が怒りで細まる。セレスは内心で
ほくそ笑みながらも、表面的には同情するような眼差しで山田を見つめた。


「それだけではありませんわ。これだけならまだ黙って見ていても問題なかったのですが、
 彼等は彼女にあなたの悪口を吹き込んでいたのです。わたくし、見ているのが辛くなって……」

「僕の、悪口……」


山田には色々と思い当たることがあった。

半分以上は根拠の無い、彼の劣等感から生み出された被害妄想的なものであったが。


(クソックソッ! どいつもこいつも僕をバカにして! デブで悪いか! オタクで悪いか!!)




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/430.23 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice