過去ログ - モノクマ「学級裁判!!」KAZUYA「俺が救ってみせる。ドクターKの名にかけてだ!」カルテ.6
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◆takaJZRsBc
[saga]
2016/08/15(月) 00:12:33.09 ID:OoqJBge50
一月も閉鎖空間で過ごしたので、セレスは生徒達の行動パターンが大体把握出来ていた。
特に体育会系の朝日奈と大神、そして石丸は毎日ほぼ決まった時間に勉強や
トレーニングをするからわかりやすい。
最近は大分緩くなったもの、石丸に至ってはまるで一日が時間割で区切られているかのように
正確に動くため、必然的にその周りの人間の行動パターンも決まってくる。
セレスは知っていた。メンバーの変動はあれど、男子が毎晩ほぼ同じ時間に脱衣所に集まることを。
それを何度か盗撮し、上手い具合に彼等がロッカーを向いている写真を選択して山田に見せたのだ。
「西城先生は、あなたと彼女の接触を禁じたくせに自分の派閥の男子は優先的に
彼女とおしゃべりさせて楽しませ、そうして自分の株を上げていたのです」
「な……そんなことが……?!」
「わたくしも初めは信じられませんでしたわ……ですが、先生も人を束ねる立場ですし、
人間ですから多少の贔屓はあります。先生にとって、彼女は人間関係を円滑にするための……」
「――便利な“道具”の一つなのでしょう」
「道具?! 彼女は道具なんかじゃないっ……!」
計算通り山田の頬に赤みが刺し、目が怒りで細まる。セレスは内心で
ほくそ笑みながらも、表面的には同情するような眼差しで山田を見つめた。
「それだけではありませんわ。これだけならまだ黙って見ていても問題なかったのですが、
彼等は彼女にあなたの悪口を吹き込んでいたのです。わたくし、見ているのが辛くなって……」
「僕の、悪口……」
山田には色々と思い当たることがあった。
半分以上は根拠の無い、彼の劣等感から生み出された被害妄想的なものであったが。
(クソックソッ! どいつもこいつも僕をバカにして! デブで悪いか! オタクで悪いか!!)
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