過去ログ - モノクマ「学級裁判!!」KAZUYA「俺が救ってみせる。ドクターKの名にかけてだ!」カルテ.6
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882: ◆takaJZRsBc[saga]
2016/08/15(月) 00:20:35.17 ID:OoqJBge50

山田の中に、彼等に対する信頼や絆がなかった訳ではない。冷静に考えれば、
忠告や苦言はあっても悪意の陰口など叩くような人間達ではないとわかったはずだ。


               しかし、山田の

 アルターエゴに対する

                               歪んだ偏愛は

        そんな当たり前のことすら

                      わからなくなるくらいに


          盲目的だった。


「それで、今まではあなたに冷たく当たっていたわたくしですが、
 流石に同情を禁じえず真実を伝えに来たのです。彼等は人として信用出来ません」

「そう、そうですか……いや、ありがとうございます、セレス殿!
 言いづらいことだったのに、よく教えてくれました!」

「もう僕はあいつらのことを仲間だなんて思わないぞ!! ぜってぇに許さねえ!」

「ならば山田君……わたくしと一緒にここから出ませんか?」


セレスは目を見開いて山田を捉える。ここまで来たらもう逃がさない。


「出るって言っても一体どうやって……」

「わたくし、偶然見てしまったのです。葉隠君がこのマスクを落とした所を……」

「そのマスクがなんだと言うのです?」

「わかりませんか? 朝日奈さんを襲った不審者のマスクです」

「なんと?! では葉隠康比呂殿が内通者?!」




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