過去ログ - 渋谷凛とストーカー 「凛ちゃんを壊さなければならぬ」
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名無しNIPPER
2015/10/08(木) 20:23:39.74 ID:HWN9e0F40
しばらくの間、凛は視線に怯えながら生活した。
繁華街に出る時は、帽子を目深に被りサングラスをかけた。
家にいる時は、カーテンを全部閉めた。
とにかく人目が気になった。
街にいる時、落ち着かず周囲を見回した。
道を歩く時、時折振り返ることが習慣になった。
入浴中も誰かに見られている気がした。
電話も盗聴されている気がしたので、なるべく使わなかった。
ベッドの中でも恐怖に怯え、毛布を被って震えた。
夢の中でさえ、あいつが出て来て迫って来た。
眠れず、休めず、食事も喉を通らない日々が続いた。
そんな生活は確実に凛を消耗させた。
未央「しぶりん……最近、元気がなくて心配だよ」
卯月「凛ちゃん……」
凛は卯月と未央に感謝していた。
事務所の近くに出かける時は、未央がついてきてくれた。
卯月は凛と同じ行政区に住んでいるので、
通学やプロダクション通いに同行してくれた。
誰かがそばにいてくれるだけで、頼りになると凛は思った。
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