4: ◆JzBFpWM762[saga]
2015/10/09(金) 17:56:41.47 ID:FKMhud4no
「サエっ!」
「わわっ、エイスリンいきなり抱きついてきたら危ない……」
「塞っ、見直したよー!」
飛びついてきたエイスリンを塞が抱き止めて対処する間に豊音も口を開く。
「塞……ごめんねっ、私がこんなの持ってきたから……!」
「いや……まあ皆で見たならよかったよ。隠されたら別の意味でダメージでかいし」
瞳に涙を溜めた胡桃が頭を下げ、謝られた塞も苦笑混じりに受け止める。宮守のメンバーで作られていく団円。白望もこっそりと寄り添い、微笑を浮かべる。
ついさっきまで静寂に包まれていたときとは正反対の和やかで浮かれた空気。
またひとつ、宮守のメンバーたちは絆を深めたのだ。
「いやーほんとちょーよかったよー」
「まー胡桃もバカにしたくてやったんじゃないってのは何となくわかってたからね」
「うっ……ごめんなさい」
「いいよ。気にしてない」
「『胡桃ー』って叫びだしたときはどうなるかと思った……」
「うっ、それは……ついノリで……」
「ミンナ ナカヨシ!」
「………………」
皆が、談笑する。
「帰りどこか寄ってく?」
「あっ、マックいきたいよー」
「モスにしとこうよ……」
「あー、たしかにちょっとだけこわいよー」
「モスに決定!」
「モス!」
「あ、皆でモス食べてる絵だ。ちょーうまいよー」
「………………」
皆が、談笑する。
その中で。
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