過去ログ - 男「私の価値はこれだけだ」エルフ「あなたを一生許さない」
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名無しNIPPER
[saga]
2015/10/09(金) 21:25:23.57 ID:WFUQ5gUN0
男「君――」
エルフ「動くな!」バッ
弓矢!? 国民の半分以上が銃を所持するこの時代に!?
男「お、落ちついてくれ。私は何もしない」
エルフ「………」グググッ
矢の切っ先がきらりと光る。私が彼女の照準から逃れようと左にずれると、彼女の切っ先は右にずれた。
警戒を解く気はないらしい。
男「ほ、本当に争う気はない。ほ、ほら見てくれ。武器なんて何もない」
ポケットを全て広げ、両手を頭の後ろに当てて膝を突く。
全裸になっても良かったが、この距離なら服が弓から命を守ってくれる可能性もある。
そんな淡い期待はすぐに打ち砕かれた。
――ビュンッ!
男「っ!?」
ガスッ、と音を立てて矢が何かに刺さった。
彼女から目を逸らすのは危険だが、矢の威力を確かめておきたかった。
男「………」
私より大きな岩が、矢によって真っ二つに割れていた。
心臓が砕けそうなほど痛みを帯びる。
克服したはずの恐怖が、ねっとりと背中にまとわりつく。
男「た……たのむ。私には子供がいるんだ」
気が付いたら、涙が零れていた。
こんな死に方は望んでいない。
私にはもっと、ふさわしい死に方が――。
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