過去ログ - 島村卯月(27歳) 「うつ病になって頑張れません」
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6:名無しNIPPER[sage]
2015/10/11(日) 18:44:17.65 ID:q/2kSfmX0
卯月「こんな時間に来て貰ってごめんね」

凛「こっちこそ遅くに来てごめん」

卯月「私は夜の方が都合良いですよ。昼夜逆転した生活ですから」

卯月はリビングへ二人を招いた。
片付いてスッキリしたリビングは、生活感を感じさせない雰囲気だ
明かりは落とされており、外から入り込む夜景の光が室内を照らしている

そんな中、未央はテーブルの上にある物に目を奪われた
錠剤のシートが、何枚も無造作に散乱していたのだ
たぶん抗鬱剤だろうと未央は思った

卯月「何か食べますか? 生ハム位しかありませんけど」

凛「それじゃあ、生ハムを頂こうかな」

卯月は皿に生ハムを盛り付けて来客に差し出した
三人で生ハムを摘まみながら夜景を眺めた

夜景が綺麗だからそっちに目を奪われたわけではなく
未央は夜景に逃げたい気持ちだった
何を話していいのか分からなかったからだ

生ハムの油分が喉にまとわりつき
それが未央の言葉を遮っている様にさえ感じられた

とはいえ、何も話さないのは悪いと未央は思った
また、沈黙が続けば続くほど雰囲気が重くなる様子があったので
未央は思い切って一言発してみた

未央「いつも一人で過ごしてるの?」

卯月「彼は仕事仕事でいつも返って来ないんですよ」

凛「それは気の毒だね」

卯月「きっと私に魅力がないからですね・・・」

未央「そ、そんなことないよ」

凛「気にしないほうがいいよ。きっと単に忙しいだけだよ」

卯月は寂しそうな目で近くのビルを見つめた

卯月「あのビルに彼はいるんです。
   こんなに近くに見えるのに、ずいぶん遠いと感じます」


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