過去ログ - 忍「アタシの白鳥について」
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4:名無しNIPPER[saga]
2015/10/11(日) 23:20:56.65 ID:m4tbOBnl0


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 アタシが穂乃香ちゃんに出会ったのは、地元じゃとっくに雪に変わってると思うくらいの寒い雨の日だった。
プロデューサーに事務所の案内をされているときにたまたまレッスン室を使っていたのが、穂乃香ちゃんだった。
恐ろしいくらいに背筋が伸びた、綺麗な子。それが最初の印象だった。
「あなたが今日から来るという話の方ですか?私、綾瀬穂乃香と言います。少しだけですけど、私は先輩、ということになりますね」

 たったそれだけだったけれど、育ちの良さも、今までの努力も穂乃香ちゃんのオーラ? から感じて、東京でアイドルになる子の凄さを目の当たりにして、アタシは少しだけ、怖かったんだと思う。

 本格的に事務所に通うようになって、レッスンをしだすようになって、最初のイメージと違って怖がることなんてないってわかって。
でもレッスンともなれば、穂乃香ちゃんはアタシの第二のトレーナーさんだった。しかも超スパルタの。
 だからアタシのレッスンを通じて、お互い一番お話する友達同士になるまでは、それほど時間を必要としなかった。

 アタシがゲームセンターに穂乃香ちゃんを連れ出すようになって、「穂乃香ちゃん」「忍ちゃん」と呼び合うようになって。



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