7:名無しNIPPER[saga]
2015/10/11(日) 23:24:56.25 ID:m4tbOBnl0
きっと、いつかはアタシの側から穂乃香ちゃんは飛び立って、どこか遠くに行ってしまうんだ。
そう思うと、少し泣きそうになる。
こんな妄想は馬鹿げてるかもしれないけど、穂乃香ちゃんが東京という湖に少しでも長く居てくれるように。
アタシが少しでも隣にいれるようにって願ってしまったって、仕方のないことだ。
こんなことを考えてしまうのだって、全部雨のせいなんだ。
曇ったアタシの頭の中から雨が降りだして、カーペットにぽたぽた染みを作る。
なんだっていいから、穂乃香ちゃんの声が聞きたくなって携帯を手にするけれど、今朝にあった穂乃香ちゃんからの電話が履歴に残ってるのを見るだけで、グスグス鼻が鳴ってしまう。
もう外の天気なんて関係なくなって、きっと雨雲が全部臆病風に吹かれて、アタシの頭に移ってきちゃったに違いなかった。
雨雲はアタシの中で轟々と渦巻いて、ぽたぽたと降っていた雨脚はどんどん強くなって、止めることなんてできなかった。
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