過去ログ - 二宮飛鳥「キミに捧げる処方箋」 -SS速報VIP

過去ログ - 二宮飛鳥「キミに捧げる処方箋」

↓ 1- 覧 板 20

1:名無しNIPPER[sage]
2015/10/12(月) 17:01:57.64 ID:gRTNNd2Eo

割れんばかりの大歓声の中で、二宮飛鳥は歌い、そして踊っていた。

スポットライトに照らされた彼女の顔は、自信に満ち溢れている者特有の表情をしていて。

普段のアンニュイな表情の彼女を知っている俺は、「ああもうすっかりトップアイドルだなあ」だなんてそんなことを思いながら、いつも通り舞台袖から彼女を応援していた。

SSWiki : ss.vip2ch.com

2:名無しNIPPER
2015/10/12(月) 17:03:58.53 ID:gRTNNd2Eo

そうして最後の曲が終わり、彼女が観客に手を振りながらこちらに戻ってくる。スタンドからはいつまでも鳴り止まない拍手と歓声。

舞台袖に消えた彼女はいつも通り俺の場所を探し当てると、彼女の細い体躯が軋んでしまうのではないかと心配になるくらいの勢いで抱きついてきた。

以下略

3:名無しNIPPER
2015/10/12(月) 17:07:31.23 ID:gRTNNd2Eo

会場では、一段と声の大きい前列のファンが「愛してるー！！」だなんて叫んでいて、それを耳にした飛鳥は、照れ臭そうな様子で微笑んだ。

場内からはいつまでも鳴り止まない拍手。拍手の音から湧き出るように、アンコールを求める声が少しずつ大きくなってくる。

以下略

4:名無しNIPPER
2015/10/12(月) 17:12:16.95 ID:gRTNNd2Eo

目が覚めた。

以下略

5:名無しNIPPER
2015/10/12(月) 17:16:01.09 ID:gRTNNd2Eo

しかし今日に限っては身体の様子が『普段』とは少し違っていて。

ようするに、俺は今日風邪で寝込んでいたのだ。

以下略

6:名無しNIPPER
2015/10/12(月) 17:18:02.65 ID:gRTNNd2Eo

長年買い替えていないスマートフォンを手に取る。

パスワードを打ち込んで起動し、電話帳のページを開くと、発信履歴の一番上にある番号にダイアルした。

以下略

7:名無しNIPPER
2015/10/12(月) 17:25:11.97 ID:gRTNNd2Eo

「ちひろさん、えと、俺ですけど」

『あらプロデューサーさん、体調は大丈夫ですか？　私、すっごく心配してたんですよ？』

以下略

8:名無しNIPPER
2015/10/12(月) 17:29:46.55 ID:gRTNNd2Eo

返事の代わりに聞こえたのはツーツー、と回線の切れた音。

可愛い宅配便屋さん……？　特に何か、配送を頼んだ記憶はないんだけど。

以下略

9:名無しNIPPER
2015/10/12(月) 17:33:37.39 ID:gRTNNd2Eo

「いやちょっと、お前学校はどうしたんだよ」

以下略

31Res/16.93 KB

↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。

VIPサービス増築中！
携帯うpろだ|隙間うpろだ