過去ログ - 新田美波「あなたと私の終末論」
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2:名無しNIPPER[saga]
2015/10/12(月) 23:00:55.33 ID:Lch4ddxp0
「終末論?」

「ええ、Pさんはどう考えますか」

新田美波の突然の問いに、モバPはうーん、と低くうなる。

「今週末は美波のミニライブだろ、そのあとは近隣の百貨店で流行調査と言う名のショッピングで、夜は打ち合わせと称した食事……」

「もう、わかっててそういってごまかすの、良くないところだって思いますよ」

美波は目に不満の色を宿す。色気のあるたれ目がチャームポイントの美波だが、そこにこういう色が加わると、なお魅力が増すように思える。

美波のもう、というあきれた声は破壊力抜群で、モバPは高垣楓と姫川友紀の3人で、誰が最初に美波にもう! と言わせるか選手権をやったことさえある。

「いきなり終末論なんて言われたって、そもそも終末論って何なのか良くわからないしなあ」

モバPの言葉に、美波は確かにそうですけど、と唇ととがらせる。

「先日、女子寮に遊びに言ったんです。そこで話題になって」

へえ、とモバPは相槌を打ったあと、言った。

「としたら、話題提供者は小梅かな」

「その通り」

二人は向き合ってふふふと笑う。

「その時の話、聞かせてもらおうかな。そうしたら何か考えがまとまるかも」

「はい、わかりました」

にっこりほほ笑んでから、美波はその日のことを話し始めた。



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