過去ログ - モバP「本当に好きだから」
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17: ◆rDGuVmz79Q
2015/10/13(火) 23:36:49.74 ID:pZmQ77W+0
奈緒「どうかな?」

カーディガンを脱いで上にユニホームを着た。幸い下のスカートは黒色だったからアタシの主観的には変じゃない…と思う。

P「………」カシャ

奈緒「あ、馬鹿!何撮ってんだよ!」

P「ねぇこれ待ち受けにしていい?」

奈緒「いい訳ないだろぉ!」

P「冗談、冗談。すごく似合ってるよ」

奈緒「そ、そうかよ…」

P「こういうのもいいな…こんど企画してみるか…」

奈緒「また仕事のこと考えてる…」

P「ごめんごめん、じゃあ上に行こうか」

コンクリート打ちっ放しの階段を登ると次第に喧騒が大きくなっていく。最後の階段を登り終えた私の目に広がったのはー

奈緒「すげぇ…」

人がひしめくスタンド、そして緑色の大地とどこまでも広がる空だった。
フィールドの人工芝は青々としていて、雲ひとつない大空も相まってとても広大に見える。
試合前一時間というのに、座席の青色はほとんど見えない。
バックスクリーンの右左で対照的な色に染まっている。
初めて見る光景にアタシはただただ驚くだけだった。

P「奈緒、こっちだ。まずは腹ごしらえをしよう」

そういうとPさんはバックスクリーン裏へと歩みを進めた。
そこには売店があって既に何人かで列ができている。

P「奈緒、そこに座っていてくれ」

白いテーブルを指差され、言われたようにアタシは席に着いた。
ここからだと海が見える。
東京湾ってこんなに綺麗に見えるのか?
空と海の境、水平線は白く霞み、スタジアムに感じた力強さとはまた真逆の雰囲気がある。
アタシはしばらく見入ってしまっていた。

P「お待たせ、これがバックスクリーン裏の名店。サンマリンが誇るモツ煮込みだ!」

Pさんが机に置く発泡スチロールの器から、いい匂いのする湯気が立ち上る。
確かに美味しそうではある、けど…

P「まぁまて、言いたいことはわかる。俺も女子高生相手に昼飯はモツ煮込みだーなんて少し虚しいから。だからそんな目はするな、おしゃれなパスタはこんど連れてってやるから」

とりあえず食べてみろとPさんがひとかけら箸でつまんで差し出してきた。
ホルモンとかモツとか、そういうのにアタシは特に抵抗はないのでなされるままに口に運ばれる。

奈緒「…美味しい」

P「だろ!」

モツに臭みは全くなくて。味は程よく染み込んでいるから噛むたびに滲み出て舌を喜ばす。
生姜も仄かに効いていて、ピリリととした辛さは体を温めるし、その中にも甘みを感じた。これは本当に美味しい。

P「この大根もすげぇ美味いんだよ」

差し出された箸に、アタシもはしたないとは思うけど食いつく。柔らかく煮込まれた大根は言わずもがな。ネギや薬味が程よいアクセントになってる。

…そういえばアタシ、いまPさんに食べさせてもらってた?
あああああ!アタシ何やってんだ!空気に流された?!気分は開放的?この前のテレビみたいになってるじゃねえか!思う壺か!体がアツいの生姜のせいだけじゃないぞこれ!

P「唐翌揚げ丼とか焼きそばとかもあるけど、QVCはやっぱりモツ煮ライスは外せないな。これがご飯に合うんだわ」

P「マリンフィールド内にはバックスクリーン裏のサンマリン以外にもモツ煮込みを出すお店があるから、是非他の店も食べてみてほしい。」

P「まぁ俺的にはここが一番美味しいと思ってるんだけど」

P「ん?奈緒どうした箸が止まってるぞ?なんか顔も赤いし、大丈夫か?」

奈緒「だだだだ大丈夫だから!生姜でポッカポカになってるだけだから!」

P「お、おう。そうか…
俺、小四の時に初めて食べたんだけどそれからずっとこれ食べてるなぁ」

奈緒「そんなに食べてるのかよ…飽きないのか?」

P「うーん、なんだろもう習慣みたいな感じなのかな?」



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