29: ◆rDGuVmz79Q
2015/10/14(水) 23:49:46.37 ID:BcK48Ayq0
その後両チームとも得点圏にランナー進めるも、決定打にかける展開が続く。
ライトスタンドにしても、折角の三塁ランナーを返せずに落胆。息つく間もなく絶体絶命の場面を迎えるワクイ。のらりくらりと抑えていく姿にPさんの寿命が3.34年は縮んだそうだ。
試合は膠着したまま、七回裏ラッキーセブンの攻撃を迎えた。
表ではワクイが作ったピンチを、なんとかマツナガが好リリーフ。
なんとかしてこの流れをつかみたいマリーンズ。
最初のバッターはデスパイネ。
ここまでヒットはない。
P「代打をだすならサブローかフクウラか…」
奈緒「かえるの?」
P「イトウ監督次第だけどな…流石に冷えすぎてるからなぁ」
交代させる、と言われてアタシは少し悲しくなった。良く知ってる選手というわけではない。ショップでその人のグッズが目にとまったとか、Pさんに少し教えてもらった程度の知識しかない。
それでも奇妙な縁をアタシは感じていたんだ。
奈緒「アタシは…アタシはデスパイネ選手を信じてみたい」
P「え?」
奈緒「あんまりよく知らなくて…別に大好きってわけでもないけど…」
奈緒「アタシは応援していたいんだ」
望まれてるパフォーマンスに届かないこと。期待されてることができなかったこと。
アイドルとして経験してきた色んなことはきっと、なかなか打てない時の悔しさと似ているはずだ。
アタシがくじけそうな時には仲間が、ファンが、そしてPさんが支えてくれる。
野球選手だって、ファンがいる。
アタシ達の応援で、支えてあげたい。
打ってくれ…
アタシはタオルを握り、胸元に掲げ、祈った。
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