過去ログ - 八幡「346プロダクションに入社した」
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3:名無しNIPPER[saga]
2015/10/13(火) 05:31:28.89 ID:HJV8/nPs0
「お兄ちゃんがアイドルのお世話をするわけでしょ?コミュ障のお兄ちゃんにできる仕事だとは思えないんだよねー」


確かにな。プロデューサーやマネージャーというと、アイドルとのコミュニケーション、信頼関係が大切な事柄となるのだろう。俺にはあまり向いていないことは確かだ。しかし。


「ばか言え。俺は事務配属なんだよ。コミュニケーションなんて最低限に抑えるに決まってる」

「…まあ、平常運転で安心したというか、やっぱりごみいちゃんというか」

「ほっとけ」


食事と会話を早々に切り上げ洗面所へと向かい、首にネクタイを巻き付ける。シャツやスーツに変な折り目などはなし。寝癖も大丈夫…よし。


「小町―」

「はいはーい?」


ちょうど食事を終えた小町が洗面所に顔だけをひょっこり出す。あざといなぁ。


「お前、今日は何限から?」

「1限だよ。お兄ちゃんはもう出るの?」

「おう。送ってやるからそろそろ準備してくれ」

「りょーかいしましたーっ!いやー、優しい兄を持つと幸せだな〜」


わざとらしくビシッと敬礼のポーズを決める小町を追い払い、俺も忘れ物がないかチェックをする。
大学時代は東京に一人暮らしをしていたのだが、卒業とともに実家へと戻ってきていた。どうせ会社も東京なので、もう一度独り暮らしを始めるのだが、前の借家は親名義のアパートであったため、そちらとは契約を切り、再度入居先を探すことになった。それまでは千葉の実家からの通勤となる。しかし満員電車に揉まれるのが嫌なので、車で通勤をすることにした。そして、小町の送迎に駆り出されてしまっているのだ。どうも、この妹は実家から通学することに心を決めているらしい。



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