過去ログ - 八幡「346プロダクションに入社した」
1- 20
94:名無しNIPPER[saga]
2015/10/18(日) 23:02:48.09 ID:NHCPGKpZ0
宣材撮影が行われた日以来、特に大きなイベントはなかった。なにせ新人アイドルたちの担当であるため、まだ仕事らしい仕事がないのである。彼女たちに来る仕事のほとんどはどうやらプロデューサーが処理しているらしく、俺の仕事といえば先輩から押し付けられる雑務程度のものだった。なにこの会社。とってもホワイトじゃないですか!素敵!ホント、なんで雇われたのかわからないまである。
1つ強いて挙げるなら、城ヶ崎美嘉のライブに渋谷、島村、本田の3人がバックダンサーとして参加したことくらいだろうか。しかしそれも城ヶ崎美嘉の担当プロデューサーがほとんどやってくれたようなので、俺の出番などほぼなかった。現場に赴いてみているだけで終わってしまったので、非常に楽だったのだ。
しかしただ一つ不満なのは、芸能関係の仕事という関係上、基本的に土日は出勤になってしまうということだ。まあその分平日に休みが振り分けられるわけだが、俺のスーパーヒーロータイムとスーパープリキュアタイムが失われるという事実だけはいかんともしがたいものだ。ちなみに今日は休日出勤である。やっぱりあまりホワイトじゃなかったもしれない。
そして今は昼休み。すっかりおなじみとなってしまった社内カフェの一角に腰を据えている。


「…ご注文お伺いいたします」

「マッ缶」

「だからありませんってば!毎回このやり取りするつもりですか!?」


そしてすっかり顔なじみになってしまった店員と、すっかり定着してしまったトークをこなす。楽しいなぁ…。東京にいても千葉トークができるというのは実に心の癒しになる。
しかし、東京って本当にマッ缶が売ってない。どのコンビニに入っても陳列してなくて正直困る。あんなにおいしいのに…東京人の口には合わないのかしら。


「じゃあいつもので」

「最初からそう言ってください!」


Aセット入りましたー!遠ざかっていく声とともに、何かを忘れているような感覚に襲われる。誰かに何かを頼まれていた気がするのだ。しかし、なんだったかな。思い出せないということはそこまで大切なことではないのだろうが、むずがゆい感覚がしてなんとも言えない気持ちになる。


「あー!事務員さんじゃん!」

「あ?」


突然やたらと明るい声が聞こえたので振り返ると、本田が立っていた。その両端には渋谷と島村も一緒だ。




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
278Res/88.54 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice