2:名無しNIPPER
2015/10/13(火) 12:37:32.56 ID:r4UwlAbq0
今泉「不審者ですってね、古畑さん!これは僕たちも気をつけないといけませんね」
古畑「君さぁ、僕らは捕まえる側なんだよ?何に気をつけるっていうんだよ全く」
西園寺「ですが、捕まえる際に殉職した、なんていう事例もありますし、用心に越したことはないかと」
古畑「まぁ、今泉君がいるからいっかぁ……」
今泉「それどういうことですか!」
古畑「で?これが現場なの?」
西園寺「はい。死因は刃物で刺されたことによる失血死です。血が付いた刃物が残されていたので、これが凶器で間違いないかと」
古畑「あぁ、そう。で、ここはどこなの?」
今泉「知らないんですかぁ?今をときめくアイドル事務所、346プロダクションですよ!」
古畑「そんなにすごいの?」
今泉「はい!シンデレラプロジェクトやニュージェネレーションズ、アスタリスクやラブライカ……新進気鋭なアイドルが所属する芸能プロダクションです!」
古畑「で、そこで事件が起こったってこと?」
西園寺「どうやら、この会社の常務である美城さんという方が殺されたようです。事務所内では手腕に反発するものもおり、殺される理由は十分です」
古畑「第一発見者は?」
西園寺「物音に気づいて飛び起きてきたプロデューサーだそうです。なんでも、全身黒尽くめの長身の男が逃げていくのを見た、と」
古畑「ふぅん……彼は?」
西園寺「例のプロデューサーさんです」
古畑「あぁ、どうも……。私、警察のものですけれども」
武内「これはこれは……私、346プロダクションでプロデューサーをしております、武内と申します」
古畑「私、古畑、と申します。この度は……心中お察ししますぅ……」
武内「いえいえ、事件のことはすでにお話さし上げたのですが……」
古畑「我々もね、いま来たばかりなもので、情報なんて縦割りですから回ってこないんですよぉはい……もう一度お聞かせ願えますか?」
武内「はい……昨日の夜9時位でしたでしょうか?
ウチは、アイドルの仕事はなるべく8時までに終わらせるようにしているのです。
その後、私と千川さんが事務作業をしている時に常務が今後の方針について話がある、とおっしゃられて、会議室で話し合いをしていたのです。
私と、千川さんと、部長である今西さんと一緒に」
古畑「なるほど、それで?」
武内「それで、その会議が終わった後……11時位でしたでしょうか?
私はコンビニに食事を買いに行き、私の仮眠室に入り、横になっていたのです。
すると、警報が鳴り響き、急いで事務所へ向かいました。
事務所では常務がまだいらっしゃったはずだと思い、廊下を走っていると、黒尽くめの男とぶつかりました。
彼は悪態をつきながら逃げて行きました。とりあえず常務の安否を確認しようと会議室に行くと、常務が血を流して倒れていました」
古畑「なぜ、その男を取り押さえなかったのです?あなたのように体格の良い方ならよほどのことがない限り取り押さえられるはずですが……」
武内「その、気が動転していて……」
古畑「なるほど。ええと、その常務さんは、どちら向きに倒れていましたか?」
武内「あの、よく覚えていません……」
古畑「そうですか、ありがとうございます。ところで、つかぬことをお伺いしますが、今日はアイドルの皆さんは?」
武内「今日は、無理を言って全員お休みにしてます。まぁ、あんなことがあった後ですし、と関係各所のご承諾を頂いてですが」
古畑「なるほどぉ……よくわかりました。どうもありがとうございます」
今泉「あ、あのさぁ、こ、今度、僕と一緒に、ご飯でも行こうよ」
ちひろ「あはは、お誘いは嬉しいのですけれど、私結婚してるので……」
今泉「あ、そう……そうなんだ」
古畑「何やってんの」ペチッ
今泉「いっ……何するんですか古畑さん」
古畑「行くよ。仕事に戻るから」
今泉「はーい……」
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