過去ログ - 白坂小梅「終末を迎える私」
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2:名無しNIPPER[saga]
2015/10/13(火) 18:32:09.70 ID:t+Nlsirn0
 バタリ と、扉が閉じて……
聞こえていた気がする歓声も、閉じた空間には……届かないね。
これで終わり――少し、物足りない気がするけど、私の舞台はこれで最後。

「……お疲れ様、小梅」
「あっ……プロデューサー、さん……」

 思い出すと……数年間だけど、一緒に長く歩いてくれた。
そして……助けてくれた、導いてくれた。
ま、まるでゾンビに囲まれた……危ないヒロインを、助けにきた主役みたい……

 だけど、それも……一旦は、終わり。
この日が、私の最後の日だから……

「良かった、かな……?」
「何言ってんだ! 最高で、素晴らしかったに決まってるだろ……!」

 プロデューサーが、私に見えないよう……背を向けながら、泣いてる。
こんな風に、表には出そうとしない、けれど……一緒に喜んでくれたり、
と、時には泣いてくれたり……そんなプロデューサーが、好き……だよ?

「……アイドルとしての、最後で最高の舞台に関われた事を誇りに思うよ」
「え、えへへ……で、でも、なんだか……まるでお別れみたいな、空気――」
「おいおいおい」

「俺達の繋がりは終わらないよ。ただ一つ、白坂小梅という人物に区切りがつくだけさ」


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