過去ログ - 奉仕部の三人は居場所について考える 続きと終わり
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名無しNIPPER
[sage saga]
2015/10/17(土) 17:33:20.92 ID:kAKMmD4ho
「……わかったわ」
思えば、一度目は純粋な拒絶だった。彼の人となりを知らなかったし、向上心のまったくないただのろくでなしとしか思えなかったから。
二度目は、彼とそんなもので関係に線を引きたくなかった。まだもう少し続けたかった。ようやく彼と知り合うことができ、特別な何かを感じ取っていたから。
そしてこれからの三度目は、言いたくもないのに、それで終わらせるために言わなければならない。
「雪ノ下、よかったら俺と……」
「比企谷君。よかったら、私と……」
彼に続いて、掠れるような声を重ねる。
自分の声が震えているのがわかった。嗚咽が漏れそうになるのを必死に飲み込む。このまま痛みも、言葉も一緒に飲み込めたらどれだけ楽だろう。
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