過去ログ - 奉仕部の三人は居場所について考える 続きと終わり
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12:名無しNIPPER[sage saga]
2015/10/17(土) 17:33:20.92 ID:kAKMmD4ho
「……わかったわ」

思えば、一度目は純粋な拒絶だった。彼の人となりを知らなかったし、向上心のまったくないただのろくでなしとしか思えなかったから。

二度目は、彼とそんなもので関係に線を引きたくなかった。まだもう少し続けたかった。ようやく彼と知り合うことができ、特別な何かを感じ取っていたから。

そしてこれからの三度目は、言いたくもないのに、それで終わらせるために言わなければならない。

「雪ノ下、よかったら俺と……」

「比企谷君。よかったら、私と……」

彼に続いて、掠れるような声を重ねる。

自分の声が震えているのがわかった。嗚咽が漏れそうになるのを必死に飲み込む。このまま痛みも、言葉も一緒に飲み込めたらどれだけ楽だろう。


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