過去ログ - 奉仕部の三人は居場所について考える 続きと終わり
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5:名無しNIPPER[sage saga]
2015/10/17(土) 17:23:45.19 ID:kAKMmD4ho
鍵マークの開錠ボタンを押すと、やがてカメラの範囲から外れて液晶モニタから姿を消した。何故彼はあんなに挙動不審なのかしら……。

しばらく待つと今度はドア前からの呼び出しベルが聞こえ、彼のスマホを手に玄関に向かう。

開錠して半分だけ扉を開くと、気まずそうな顔をした比企谷君が立っていた。

「あー、えー……忘れものをした」

「知ってるわよ。はい、これでしょ。大事なものなんだから……忘れないようにね」

そう。彼が由比ヶ浜さんと連絡を取るのに必要なものだ。彼は控えめにそっと受け取り、まじまじと手の中のスマホを眺める。

「そうだな。大事だな……」

そうよね。あなたは、それでいいの。


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