過去ログ - 奉仕部の三人は居場所について考える 続きと終わり
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6:名無しNIPPER[sage saga]
2015/10/17(土) 17:25:17.58 ID:kAKMmD4ho
「それじゃあ、またね」

俯いて短い別れを告げ、閉まらないように押さえていた、彼と私を分かつぶ厚いドアから手を離す。

ドアクローザによりゆっくりと扉が閉まり始める。姿が見えなくなるその瞬間、彼の手が閉まろうとする扉の動きを遮った。

見上げると、唇を引き結んでいる彼と目が合った。

そのまま待っていると、固まっていた筋肉が解きほぐされるようにゆっくりと唇が動き、予想していなかった言葉が紡がれる。

「……あの、何もしねぇから、いやこの表現はおかしいな。ここじゃなんだから、玄関でいいから上げてくんねぇか。少しだけ、話がある」

「え、ええ。別に、構わないわよ」

深刻そうだが、いったいなんの話だろうか。


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