過去ログ - 菜々｢怠け者のお姫様｣ -SS速報VIP

過去ログ - 菜々｢怠け者のお姫様｣

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8: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2015/10/17(土) 19:15:23.06 ID:s8y/1pvy0

　二人でお願いしたら了承してくれた。
　一回だけ、試しにって言葉は便利だ。トレーナーさんは押しに弱そうだし。
　菜々さんと距離を開けて横に並んだ。

以下略

9: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2015/10/17(土) 19:15:53.89 ID:s8y/1pvy0

｢｢GO MY WAY!!　GO MY 上へ!!　笑顔も涙でも――｣｣

　開始から四分、これが最後のサビだ。
　最初に比べて息が切れて体が動かなくなってきた。

以下略

10: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2015/10/17(土) 19:16:35.78 ID:s8y/1pvy0

｢はぁ、いつもと違う意識で歌うと難しいですね｣

｢菜々さんはステージに立ったことがあるんですか？｣

以下略

11: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2015/10/17(土) 19:17:07.33 ID:s8y/1pvy0

　計四時間に及ぶレッスンが終わった。
　靴を履きながら、窓の外を見る。
　外はもう薄暗くなっていた。
　少しレッスンをするって言ってた気がするけど、少しってなんだっけ……

以下略

12: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2015/10/17(土) 19:17:37.03 ID:s8y/1pvy0

｢昨日振込みしたの忘れてました……残りのお金は家に……｣

｢杏も今は一人分しか持ってないよ。下ろせるけど｣

以下略

13: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2015/10/17(土) 19:18:07.59 ID:s8y/1pvy0

｢本当に、本っ当になにもありませんからね！？｣

｢わかったわかった。ほら、両手塞がってたら鍵開けれないでしょ。片方持つよ｣

以下略

14: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2015/10/17(土) 19:18:34.68 ID:s8y/1pvy0

｢我が家のような寛ぎっぷりですね……お野菜を切ってしまうので、少しだけ待っててくださいね｣

　横向きになった視界に、菜々さんがキッチンで動いているのが映る。
　一応、手伝った方がいいだろう。

以下略

15: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2015/10/17(土) 19:19:13.34 ID:s8y/1pvy0

　途中で沸騰したら昆布を入れて、菜々さんが切った野菜を入れて、そろそろ煮えてきた頃だ。

｢もうお肉も入れちゃいますか？｣

以下略

16: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2015/10/17(土) 19:19:39.37 ID:s8y/1pvy0

｢無視して出汁を飲まないでくださいよ！　杏ちゃんを信じていいのかちょっと疑わしくなりましたよ……ねぇ、杏ちゃん｣

｢菜々さん｣

以下略

17: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2015/10/17(土) 19:20:29.84 ID:s8y/1pvy0

｢ごちそうさまでした｣

｢ごちそうさま｣

以下略

18: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2015/10/17(土) 19:21:05.16 ID:s8y/1pvy0

｢詳しくは言わないけどさ、杏はたぶん、折れちゃった菜々さんみたいなものだから｣

｢……え？｣

以下略

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