過去ログ - 西園寺「海の向こうから鳴り響くSIREN」
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◆z.6vDABEMI
[saga]
2015/10/19(月) 20:34:11.30 ID:Y+ve0z3ro
>>11
西園寺(……)
敵を知り、己を知れば百戦危うからず。
故事だ。
この得体の知れないものをもっと近くで見られれば、もしかしたら、今後につながる何かを得られるかもしれない。
故に西園寺日寄子はたじろがなかった。
己の小さな体躯に、持ちうるだけの勇気をありったけつぎ込んで、ゆっくりと前進したのだ。
西園寺(こいつ……にん、げん……にん、げんなの?)
小学校のトイレはそんなに広くはない。
さらには、何か腐敗臭がぷんと立ちこめており、正直あまり足を踏み入れたい場所ではない。
足を滑らせそうになりながらも、西園寺はゆっくり中に入る。
「…………、……、……」
【そいつ】は、手を洗おうとしている。
水が出ない蛇口をひねって、手を洗おうとしている。
石鹸は既に落としたらしく、床に転がっていた。
が、拾おうとは思わない。
西園寺(これ以上近づいたら、マズい……よね……)
廊下の辺りを誰かが歩いている音が、ずいぶん遠くから聞こえた。
──────
行動安価。
なお西園寺は体躯が小さいため、【一度でも触れられればその時点で逆転は不可能】であり、【触れられた時点でゲームオーバー】である。
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