過去ログ - 西園寺「海の向こうから鳴り響くSIREN」
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24: ◆z.6vDABEMI[saga]
2015/10/19(月) 20:51:28.28 ID:Y+ve0z3ro
>>22
>>21


これ以上の長居は不要だ。
だから一度ここを離れよう。
足音も迫っている、近くの教室に隠れるべきだ。

西園寺はそう決断する。
英断ではない、決断だ。ただの、決断。

しかしそれでも、彼女自身が生き残るためには、これらの決断の無限なる積み重ねが要るのだ。

たとえ目的が遠くとも。


そろりと出て行った西園寺が見たのは、廊下の遠くをゆっくりと歩く人影だった。
まだずいぶん距離はある。
だが、確実にこちらに来ている!


西園寺(ま、ずい……隠れなきゃ、隠れなきゃっ……!)


滑りそうな足をなんとか保たせる。
ああ、わたし、なんで意地張って普段の着物で来たんだろう。
足袋は廊下で滑りやすいように思えた。

まだかなり遠くだからこそ、西園寺は教室に入ることが出来た。
最初にいた教室───つまり、玄関から一番遠く、トイレに一番近い【3・4年生の教室】だ。
そこに、手をのばして……


がらがらっ。

僅かな音。
それでも、背後の人物がそれに気付かないはずがなかった。


──────

行動安価。
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