過去ログ - 西園寺「海の向こうから鳴り響くSIREN」
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876: ◆z.6vDABEMI[saga]
2015/11/12(木) 21:17:43.07 ID:L1ntaqgSo
>>875
>>874


松田「神代……『かじろ』とは、何だ?」

七海「……」

沈黙。
時計の針だけがうるさい。
時折、呻くような声が入り交じる。
ここは地獄か、はたまた天国か。
それとも、それ以外のなにかか?

七海「……神代は」

七海「呪われた血筋。そして、この村で忌み嫌われ、最も大切にされる存在」

松田「……?」

七海「さっきも言った通り、神代の一族は死ねないし死なない。そして、生まれつきに特別な能力を持つ」

七海「幻視と呼ばれてる、人の視界をのぞき見る能力、だよ」

松田「……」

言葉を挟む余地もなし。

七海「……」

七海「……だから、そんな特別な血筋だから」

七海「神に最も近づいて、神に呪われた血筋だから」

松田「何?」

七海「私は神の花嫁として捧げられる運命なんだよ」

松田「さっきっからお前は……いちいち曖昧なんだよ」

七海「……う、ご、ごめんね。あんま人と話すの、慣れてなくって」

七海「私……ずっと村の中で隔離されて生きてきたの。戸籍も登録されてないらしい、から……」

七海「私はこの世界にいないことになっている存在。いわばNPCみたいなものかな」

七海「ううん、……もっとひどいか」

松田「……ッ」

七海「家族から与えられるのは心ばかりの食事と、暇つぶしのゲームくらい?あんまり学もないし、ひとともほとんど話さないから……ごめんね、話がへたっぴで」


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>何か聞きたいことがあれば
なければなしでイベント進行
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