過去ログ - 【アニマス×デレアニ】「夢の頂上決戦!765プロvs346プロvs961プロ」
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164:その九『笑顔』[saga]
2015/11/30(月) 00:55:54.46 ID:4sEi1UXpo


 零れ落ちる、一粒の涙。

「こ……こんな私なんか、もう、」
 

 『961プロに』という言葉を待たずに、プロデューサーが否定を差し込む。


「いいえ」

「えっ?」


「あなたの笑顔の魅力は、皆知っています」


 言葉と共に、凛の両肩を持つプロデューサー。
 凛は驚いてプロデューサーの顔を見る。
 ずっと下を向いていた凛であったが、その行為によって、自然と顔が上に。


「普段の会話の中の、さりげない笑みが魅力です」

「ライブ前、緊張している共演者に優しく声をかける時の微笑みは純粋に美しいと思います」
「歌を歌った直後の、仲間と目を合わせ、にっ、と笑う笑顔には何度も見惚れました」
「トーク中、他の方が失敗した時の苦笑いは見る人にも伝播してしまうでしょう」
「今こうやって、誰かに褒められている時の、嬉しさを隠しきれな」

「あのっ! もういいから……!」


 顔を真っ赤にしてプロデューサーを止める凛。
 プロデューサーは、あくまで真剣な顔つきと純粋な目。
 その全て、心の底から思っている事が凛にダイレクトに伝わっていた。

「アンタが、私をよく見てくれてたのは、わ、分かった……その……ありがと」

「でも、やっぱりフェスになると、私……怖いんだ」

 

「……その感情の昂りは、アイドルとしての本能です」


「それは、アイドルとして活動していく上で、誰もがいつか体験するものです」

「強く感じたというのは、どこか、玲音と波長が合ったのでしょう」

「アイドルとしての資質が、あのオーバーランクと近かったのかもしれません」

「……つまり、私の見る目が良かった、ということですね」


「そ、そうなんだ……」

「はい。ですから私は、あなたを絶対に手放しません」

「え?」

「961プロへの移籍は、させません」




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