過去ログ - 【IDOLM＠STER】偶像物語【化物語】 -SS速報VIP

過去ログ - 【IDOLM＠STER】偶像物語【化物語】

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1: ◆EHGCl/.tFA[saga]
2015/10/18(日) 23:14:03.83 ID:/w0e+WXt0
このSSは
『THE　IDOLM@STER』
　　　　　　　と
『化物語』

のクロスSSです。

　化物語の世界観と、アイマスの世界観が同一であるIFストーリーです。
ベースは物語シリーズ寄りになっておりますのでご了承ください。

時系列は、
アイマスは。スタートからエンディングまでの間のいつか。
物語シリーズは。化物語初日、5月8日から。

です。

SSWiki : ss.vip2ch.com

2: ◆EHGCl/.tFA[saga]
2015/10/18(日) 23:16:14.16 ID:/w0e+WXt0
第壹話　『ちはやピジョン』

001

　如月千早は、クラスの中で、一際目立つ存在だった。

3: ◆EHGCl/.tFA[saga]
2015/10/18(日) 23:16:50.61 ID:/w0e+WXt0
　そしてこれもまた、しかしながら。
無理のない話なのだろう。
彼女は、すなわち彼女のほうから自発的に。人を遠ざけているらしいのだ。

4: ◆EHGCl/.tFA[saga]
2015/10/18(日) 23:18:24.06 ID:/w0e+WXt0
　002

　5月8日。
珍しく僕は、一人で起きた。

5: ◆EHGCl/.tFA[saga]
2015/10/18(日) 23:19:24.47 ID:/w0e+WXt0
暦「いってきます」

　こんな風に、冷静な言葉運びで出発のあいさつをできるのは、確かに久しぶりだ。
いつもなら挨拶すら省略(といっても、妹たちへいってらっしゃいと言うのは必ずだけど)して。学校へ向けて家を飛び出す事のほうが多い。

6: ◆EHGCl/.tFA[saga]
2015/10/18(日) 23:21:14.66 ID:/w0e+WXt0
　今思えばもっと言葉があったかもしれない。だが、その時僕はたった一文字の言葉しか出てこなかった。
その青い鳩。奇妙な鳩が歩くさまを追っていると、その傍には、一人の女子学生が立っていた。
そして、その学生は、僕からの一方的であるけど、面識のある人間だった。

7: ◆EHGCl/.tFA[saga]
2015/10/18(日) 23:21:46.08 ID:/w0e+WXt0
　そういって、僕は改めて青い鳩を見る。
その青い鳩は如月のすぐそばで立ち止まっているのを確認して、それを指さし。僕は如月に、ことの顛末の訂正を試みた。

千早「青い鳩……？そんな鳥がどこに？」

8: ◆EHGCl/.tFA[saga]
2015/10/18(日) 23:22:51.15 ID:/w0e+WXt0
次回　ニ　續　▲

9:名無しNIPPER[sage]
2015/10/19(月) 01:22:59.73 ID:PuAOR/Kco
おつ～

10: ◆EHGCl/.tFA[saga]
2015/10/19(月) 20:01:33.16 ID:SSsIPwzK0
003

　放課後。学校の生徒の行動は様々だ。
部活動をする人、帰宅する人、友人たちと街で遊ぶ人、図書館で勉強する人。
しかしそれでも、皆共通して、教室からは去っていった。

11: ◆EHGCl/.tFA[saga]
2015/10/19(月) 20:02:03.10 ID:SSsIPwzK0
暦「え？そうなのか？」

羽川「うん。私も風の噂程度だけど、声帯を悪くしちゃったみたいで、声が出ないみたい。
　　　それで、お仕事に影響が出ているらしいんだって」

12: ◆EHGCl/.tFA[saga]
2015/10/19(月) 20:02:53.90 ID:SSsIPwzK0
暦「んーっ」

　背伸びをした。
羽川のシャーペンの流れる音をずっと聞き続けていたせいで、聴き入っていたせいで。

13: ◆EHGCl/.tFA[saga]
2015/10/19(月) 20:03:38.80 ID:SSsIPwzK0
暦「とにかくさ、如月って、どんなやつなんだ？」

羽川「流石に私も、同じクラスでもなければ、学年も違う人の事はあまりよく知らないよ？」

14: ◆EHGCl/.tFA[saga]
2015/10/19(月) 20:04:24.45 ID:SSsIPwzK0
暦「あー。そうだそうだ、思い出した。
　　僕、忍野に呼ばれてるんだった」

羽川「忍野さんに？なんで？」

15: ◆EHGCl/.tFA[saga]
2015/10/19(月) 20:05:00.67 ID:SSsIPwzK0
次回　ニ　續　▲

16:名無しNIPPER[sage]
2015/10/19(月) 23:46:42.30 ID:zxpYMXwFo
ああ^～短け～

17: ◆EHGCl/.tFA[saga]
2015/10/20(火) 19:27:36.49 ID:6iKKCyb30
004

　青い鳩。
やはりあれは見間違いでも幻覚でもない。はっきりと見えている。
如月千早の足元に、青い鳩が。目をこすって確認してみたけど、そこにいる。存在している。

18: ◆EHGCl/.tFA[saga]
2015/10/20(火) 19:28:05.81 ID:6iKKCyb30
暦「いや、まあでもさ。ちょっと見てくれよ。
　　やっぱお前の足元にまたいるんだよ、青い鳩、ホラ」

　　

19: ◆EHGCl/.tFA[saga]
2015/10/20(火) 19:28:47.13 ID:6iKKCyb30
　それから大きく前に頭を下げて、一言謝罪の言葉を添えて。僕は逃げるように自転車置き場へ歩いた。
完全に誤解されているということは、ほぼ確実だ。
しかし。それよりも今は。何よりも今は。

20: ◆EHGCl/.tFA[saga]
2015/10/20(火) 19:30:22.57 ID:6iKKCyb30
005

自転車を強く漕いでたどり着いた先で、僕はさらに階段を上る。
そして、ドアが壊れ、ただの穴になっている入り口を通って。

21: ◆EHGCl/.tFA[saga]
2015/10/20(火) 19:33:36.58 ID:6iKKCyb30
006

　それから僕は、如月の事を。今朝からの一連の流れを。
簡単に、かいつまんで。忍野に話をした。

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