過去ログ - 真人「そういえばこの間、鈴が知らねえ男と歩いてたな」理樹「えっ?」
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名無しNIPPER
[saga]
2015/10/23(金) 22:51:32.94 ID:QLUBJbqc0
…………………………
………………
…
数日後
屋上
理樹「……………」
鈴「〜〜〜」
「〜〜〜!」
理樹(それからというものの、あの2人が一緒にいることが多くなってきた)
理樹(対する僕は鈴を見かけても避けがちになってしまっていた)
理樹(どこで鈴を見かけてもあの男子がいる。端から見れば……)
理樹「はぁー……」
小毬「ため息は幸せが逃げていくからつかないほうがいいよっ」
理樹「幸せね……」
小毬「理樹くんはどこ見てたの?」
理樹「あそこ…」
理樹(下から見える中庭を視線で指した)
小毬「あ…鈴ちゃんとあの最近仲がいい男の子だねぇ」
理樹「はあ…」
小毬「鈴ちゃん、最近私とも遊ぶ暇がないみたい」
理樹「なんで?」
小毬「あの人と予定が入っているのです。もう遊ぶ予約もいれるのが大変だよ〜…」
理樹(まるで人気のケーキ屋さんのことのように言った)
理樹「小毬さんも鈴とあんまりしゃべってないんだ」
小毬「うん…でもその分、夜にメールはやってるよっ。鈴ちゃん、理樹くんと最近話してないのが気になってるんだって」
理樹「えっ?ぼ、僕と?」
小毬「はいですよ。理樹くんに嫌われてると思ってるんだって。そんな事ない…よね?」
理樹「も、もちろんだよ!」
小毬「よかったあ!喧嘩してるのかと思いました」
小毬「うーん…でもなんで伝わらないんだろうね…そんな簡単な事」
理樹「…………」
理樹(それは僕が自分から鈴を遠ざけてるからだ。僕は鈴のことが………好きなのに)
理樹「………そうだ。好きなんだよ…僕は」
小毬「ほえ?」
理樹「うん…小毬さん。僕は鈴のことが好きだ」
小毬「うん。そっかあ…」
理樹(僕は、人から言われるんじゃなく、やっと心からその気持ちに気付いた。しかし、それは遅過ぎたのかもしれない)
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