過去ログ - 真人「そういえばこの間、鈴が知らねえ男と歩いてたな」理樹「えっ?」
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名無しNIPPER
[saga]
2015/10/23(金) 23:19:21.63 ID:QLUBJbqc0
理樹(それはたまたま夜にジュースを買いに行こうと思った時だった)
理樹「そろそろ冷えるな……」
ガサガサッ
理樹(物音がした。あちらの方向からだ)
鈴「なぁ!?急にどうしたんだ!」
理樹(り、鈴の声だ!あっちからか!?)
理樹(音のする方向に行くと2人の影がライトに照らされていた。1人は鈴で、もう1人は…)
「急じゃないっ。ずっとこういう時を待っていたんだ」
理樹(男子は鈴の肩を両手で掴んでいた)
理樹「!!」
鈴「どうした、何をしたいんだ!?」
「分かるだろ?ずっと君が好きだったんだ。だからこれまでデートにも連れてった!」
鈴「何ぃ!?」
「もちろん無理やりなんて言わない。嫌なら逃げてくれ。そうすればその時は二度と関わらないから」
鈴「なっ……」
理樹(遂に、この時が来た。引き延しに出来るはずなんて無かった。このままなあなあで終わる訳がない)
理樹「…………っ」
理樹(勝手に足が前に出る。出ざるをえない)
鈴「…………っ!!」
理樹(鈴が僕を見つけた。前と同じ状況だった)
鈴「………り…き…」
理樹(僕の名前を呼んだ。しかし顔は離れていない。僕がどうするか鈴は待っていた)
「鈴さん……いくよ」
理樹(彼はゆっくりと顔を近づけた)
理樹「あっ………」
理樹(ここで何もしなければ、2人は付き合うかもしれない。付き合わなくても、行為をした事実は拭い去る事は出来ない。鈴は押しが弱い女の子だから…)
理樹(鈴の事はなんでも知っている。だって小さい頃から一緒だったんだから。なにが好きか何が嫌いかも知っている)
理樹(あの世界でも僕らは2人でやってきた。鈴がいなければ僕はみんなを助けられなかっただろう)
理樹(鈴。だからまだまだ僕の近くにいてよ…)
理樹「鈴っ!!!」
「!?」
鈴「あ……」
鈴「………うんっ!」
理樹(チリンと音を立てて鈴はこちらへ走ってきた)
理樹(掴まれていた腕を払って、猫のように向こうをかえりみず、一目散に僕の元へ駆けてきた。そしてこう言った)
鈴「どうしたんだ?」
理樹(その姿がとても愛しくて…気付けば鈴を抱きしめていた)
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