10:名無しNIPPER[saga]
2015/10/20(火) 02:54:39.31 ID:xvqSeYsQo
『陽だまり系Cu』
ぼうっと一人で横になっていると色々と考えてしまいます。
楽しいことも、そうでないことも。
「最後にこうやって介抱してもらったのっていつでしたっけ」
額に貼り付けられた冷却シートをぺたぺたと触りながら呟く。
瞼を閉じて、ただただぼうっとして過ごす。
それだけで自然と眠気は私を蝕んでいって、いつしか眠りに落ちていました。
◇
ひんやりとした感触を額に感じて、自然と目が覚める。
揺らぐ視界に小さな人影を捉えました。
「……若葉さん」
「あ、あれ?起こしちゃいましたか?」
どこか困ったような表情の若葉さんがそこに居ました。
「むむ〜。プロデューサーさんには起こさない程度にって言われてたんですけど……失敗しちゃいましたねぇ」
困惑から笑みへ、笑みから苦笑いへ。
若葉さんはころころと表情を変えて見せます。
私とは根っこから違うような人なんだな、と理解してしまう。別にそれは悪いことではないけれど、その真っ直ぐな素直さが少しだけ羨ましく思ってしまいます。
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