7:名無しNIPPER[saga]
2015/10/20(火) 02:50:48.65 ID:xvqSeYsQo
『別に重い訳じゃないけど無理なものは無理』
「……なるほど」
「へ?」
呆けている凛さんを置いて、芝生の中に歩みを進めます。
寝こけているプロデューサーがお腹の前で手を組んでいたのをほどいて、ポイと芝の上に投げ捨てて膝の上に潜り込みます。
プロデューサーのお腹に背中を預けて一息吐きます。
……まぁ、悪くない座り心地です。
「……そんなことに幸福を感じるなら、時々なら……協力してあげないでもないです」
食べ損ねていたお弁当を広げていると凛さんが仏頂面のままフリーズしているのに気づきます。
「なにか?」
「ツッコム所しかないと思うんだけど」
「……若葉さんの膝は譲ってあげます」
「それって色々無理があるというか、無理しかないよね」
「若葉さんなら『凛ちゃんもお姉さんの膝の上においで〜』とか言いそうな気がするんですけど」
「言いそうだけど!すっごく言いそうだけど!無駄に声真似そっくりだけど!出来るかどうかは別じゃない!?体積的に!」
そんなこと知ったことじゃありません。
お弁当を食べ終えて、お腹一杯になった私は心地よい満腹感と共に瞼をゆっくりと閉じました。
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