過去ログ - 苗木「強くてニューハーフ……?!」モノクマ「そうです!」
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201: ◆yrrWowwxP2[saga sage]
2016/11/03(木) 16:02:10.09 ID:8EPBi9Hqo
石丸「そもそもの大本から離し始める必要がある。僕は今でこそ貧しい家だが、幼いころは裕福に暮らせていた。
  幼少のころまでの話だが、僕の祖父は総理大臣を務めていたんだ」

苗木(そうだ、これはたしか、一周目で聞いたことがある)コクリ

葉隠「総理大臣?!」

大和田「マジか……国のルール作るやつの孫じゃ、そりゃルールに厳しくもなるか」

石丸「……いや、祖父はな、汚職でその席を追われたんだ。幼い頃は皆が慕う祖父を誇りに思っていた
  だが、彼は天才だった。凡人のためのルールを邪魔に感じる、天才だった。故に、自分の才能を重視し規律を軽く扱った
  そうして行った数々の汚職が明るみに出て、祖父は総理大臣の席を追われた」

苗木「だから……自分はちゃんとしようとしたんだね?」

石丸「ああ。努力を軽んじ、才能に甘えたから祖父はそうなったのだ。僕はそれを反面教師とした
  が、これはあくまで、僕の秘密の前提に過ぎない。今の僕につながることだが、秘密はまた別の事だ」

葉隠「いやー、真面目な規律重視の風紀委員の祖父が汚職政治家だったってのでもだいぶいっぱいいっぱいな気がするべ」

石丸「彼女のことが無ければ、多分ぼくの秘密や過去にそれが選ばれたかもしれないな。
  まあ、もしそうであってもこちらは話すのが嫌というわけではないんだが……石丸寅之助の名と所業は調べれば出てくることだからな」

大和田「そんな重たいのが前提って言うのもわからねえけどな」

石丸「祖父の存在が無ければ彼女と出会っていないからな……ええと、それでなんだが……祖父は現役の頃、
  汚職なども含めて自分の地盤や勢力を作るのに大変精力的だった。その活動の一つに、名家の子女と僕に婚約があったんだ」

苗木「……えっと、石丸クンのおじいさんが現役政治家だったのって石丸クンがちいさいときだよね……?
  そんな小さい子供を使うぐらい、貪欲な人だったって事?」

石丸「ああ、そうなる。とはいっても、長い事続く伝統芸能の家系ということもあってあちら側の方が選ぶ立場だったようだが。
  だからこそ、幼いころはよく祖父に連れられて彼女に会いに行った。仲良くなるように、気に入られるようにとな」

大和田「んで……いや、なんとなくわかった。モノクマからいじられてるってことは、ほんとに仲良くなったんだな?」

石丸「……ともにお茶を飲むぐらいは許してくれていたし、軟派な発言ではあるが見目もかわいらしかった
  僕は彼女の事が好きだったぞ?だが、一方通行でずっと彼女には負担を敷いていたらしい。
  祖父の失脚後、いろいろあわただしい中であいさつぐらいはさせてやりたいと彼女の父が内密に彼女を連れてきたことがあった
  その時に、泣かれた。大嫌いでもう顔も見たくない清々すると、これまで一緒にいた時間も苦痛だったんだろうと反省する他ない有様だった」

葉隠「あー……ええと??ちなみにどんなかんじで?」

石丸「もう会えないし、君の夫になることも無い。これまで時間を使わせてしまって悪かった……というような感じで話したと思う。
  そしたら、大嫌いだとなじられ、彼女の父がおさえてなければ叩かれたり引っかかれたりしていたのではないかという剣幕で、
  怒りながら泣いていた。思い通りに事を運ぶために泣くこともあった子だったが、あそこまで本気で感情を向けられたのは最後のその時が初めてだった」

大和田「……それはお前が悪いな」

石丸「自覚している。勝手に踏み込んで、勝手に仲が良かったと勘違いして、それで迷惑をかけて……」

苗木「石丸クン、多分大和田クンがいいたいのはそうじゃないと思う……というか、ボクも石丸クンが勘違いしてるように聞こえたかな」

石丸「?」

葉隠「かわいそうになあ……だってその子、石丸っちのこと好きだったんだと思うべ」

石丸「……い、いや?そんなことは」

葉隠「いやいやいや、よーく考えてみ?ホントに嫌いだったら挨拶になんかこねえべ?それも、他の人たちにわかんねえようにしてきたんだろ?」

大和田「思う事という事が逆って女子供にはよくあることだからな。オメーがそういうのわかるとも思えねえが、そいつはたぶんそういう女だったんだろ。
  そんなやつが、いろいろ忍んで会いに来たらんなこと言われたってんなら流石に怒る
  逆の立場で、てめえが『義務で会いに来てましたそれがなくなったからサヨナラです』って言われたらどういう気持ちになったよ?」

石丸「……??!!」

苗木「ホントに今気づいたんだね」


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