過去ログ - 苗木「強くてニューハーフ……?!」モノクマ「そうです!」
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64: ◆yrrWowwxP2[saga sage]
2015/10/21(水) 17:27:23.05 ID:Cb9pOKlMo
江ノ島「ん?何あの二人も取り乱してたの?想像つかないんだけど」

桑田「内容を見られたくないって駄々をこねたんだよ、そいつらが」

霧切「映像を見せる事が弱みになる人物についてモノクマが言及していたから、そういう内容になっていたんでしょう」

江ノ島「ふーん……あ、もうヒントはつかわないよね?電源切っておこうよ」

桑田「そだな」

霧切「……何となくだけれど、DVDそのものはのこしておいたほうが良い気がするわ。ケースに入れて元の段ボールに戻しておきましょう」


私達は一番近い再生機器からDVDを抜いて、電源を落としていく。
近くにある透明な安っぽいケースに、マジックで名前の書かれたDVDをおさめる。


桑田「うわっ?!」


桑田くんがころんで、再生機の一つにぶつかった。
低いノイズが鳴る。備え付けのヘッドホンの端子が抜けたらしい。


桑田「いってて……くそっつ、なんだよこれイインチョじゃねーかよ。ヘッドホンおとしてやがった」

『引き続き ごらんください』

『うっ ぐすっ  ぐすっ  ひどいよ……おとうさんなら たすけてくれるってしんじてたのに』

『わたしのことたすけてくれなかったおとうさんも わたしのことをイジメてたこいつらとおなじだ!』


流れてきた女性のすすり泣いていた声が、怒りに任せた声に変わる。


桑田「? な、なんだよこれ」

霧切「もしかして、再生してしまっている……?止めないと!」


『ねえ?絶望した?一番大事にしてたはずのお父さんから最初に殺しちゃったこと、あんたらは絶望した?』

『してないなら理解するべきだよ。お前たちはこんな楽に死なせてあげないから』

『わたしをいじめてきたこと わたしからうばってきたこと 楽に殺さずじっくり後悔させてあげるから』


呆然としている桑田くんをおいて、霧切さんは再生機に手を伸ばす。


『石丸清多夏くんと仲の良かった、小柄で愛らしいs  プツン


モノクマの声の再生途中で、DVDが止まり、吐き出される。
私は、霧切さんが停止をおす直前に一瞬だけ画面を確認できた。呪いの言葉を吐いていた人物だろうか?
着物を着たかわいらしい少女の写真が、動かずただ表示されていた。


桑田「……なんだよ これ」

霧切「……たしかに、誰にも見せたくないわね、こんなもの……」

江ノ島「……仲が良かった、って言ってた?……知り合いがあんなこと言う状態に陥ってた?」

桑田「…………なあ、見なかったことにしねーか?」

江ノ島「うん……賛成だよ。物騒だし、他の人に伝えたら普通にショック広がっちゃうって」

霧切「……そう、ね」


私達は、そのあと何も言わずに他の再生機のDVDを回収して、段ボールにいれて持ったままトラッシュルームへと移動した。





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