過去ログ - 終結の彼方
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20:名無しNIPPER[saga]
2015/10/21(水) 21:23:58.72 ID:c9hFcx2r0
「やっ、やっと……起きました……」

「寝てる場合じゃなかったよね。ごめん」

どうして眠ってしまったのかまるで覚えていない。覚えているのは小梅の歌声だけ。それから後の事は何も覚えていない。思い出そうとしても変な頭痛が邪魔をしてくるせいで諦める事にした。

「寒いね」

「扉……あっ、開いてる……」

時間が経つまで開かない扉。開いているという事は意識が無く眠ってしまったその間に終わってしまったという事。この扉の先は自分の知らない終わった後の虚無の空間。何も知らない恐怖でしかない先を考えるだけで息が荒々しく心臓の鼓動も激しくなっていく。

でもそんな事を思っている場合でもない。小梅に心配をさせてはいけない。小梅だってこの扉の先が不安と恐怖でしかないと思っているだろう。深呼吸をするとほんの少しだけ落ち着けた。


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