23:名無しNIPPER[saga]
2015/10/21(水) 21:25:52.16 ID:c9hFcx2r0
狭いシェルターの壊れた扉、小梅と二人で恐る恐る近付いていく。割れた扉をどかしてその先の世界に足を踏み入れる。
「何もない……」
そこは薄暗く強い風と雪だけが降り積もっていて人類が作り出した建物や自動車、それだけじゃなく人類その物が自分と小梅だけでそれ以外は死体も残さずに跡形もなく消えていた。広がる景色は雪に埋もれた枯れた草原だけで生き物なんてまるでいない。
本当にこの争いだけの人類、世界は終わってしまった。周囲を見渡しても何もない世界、無意識の内に自分は涙を流していた。泣かずにはいられない、生き残った所で結局自分にはどうしていいのか分からない、そんな絶望が自分の心臓を鷲掴みしている。
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