37:名無しNIPPER[saga]
2015/10/23(金) 23:43:22.17 ID:pm+KydJX0
陽乃「……」
八幡「で、言われて焦ったあなたは、矛先を雪ノ下に変えた。なぜなら、雪ノ下だけには本心で接しているという、多大なる自信があったからだ」
陽乃「……」
八幡「それは、今までのあなたたち姉妹の関係を見れば、一目瞭然ですよ」
陽乃「……」
八幡「姉に依存する妹と、それを振り払おうとする姉。あなたが姉としての建前で雪ノ下に接していたなら、そんな複雑な関係にはならなかったはずだ……」
陽乃「……」
八幡「喫茶店に行った時、雪ノ下の話題を持ち出したのも、そのせいです。俺に本心を垣間見せることで、一時的に自身を安心させようとした」
陽乃「……」
八幡「そして今日、行動に移した。雪ノ下に本心をぶつけることで、自分の存在を確認するために」
陽乃「……」
八幡「確認の方法は……あいつを怒らせることですよね? 怒らせ嫌われることで、あなたは自分の存在を確かめることができた」
陽乃「……」
八幡「なぜなら、人当たりの良い外面だけのあなたを、怒り、嫌らう人間なんてそういませんから」
陽乃「……」
八幡「自分は外面だけの人間じゃないってことを、雪ノ下から嫌われることで確かめたんです、あなたは」
陽乃「……」
八幡「だから今回のそれは、ただの自己満足です。あなたは自分のために、雪ノ下を傷つけただけだ。あいつのためなんかじゃない」
陽乃「……」
八幡「もちろん、今までのあなたの態度は、雪ノ下を自分から離すためのものでもあった。でも今日のは明らかに違いました」
陽乃「……つまり、何が言いたいの?」
八幡「まあ、何というか……あなたの都合で、あいつらを傷つけないでやって欲しいというか……」
陽乃「……」
八幡「昔のことはわかりませんが、今の雪ノ下には、あいつを大事に思う人がいるんです。あなたは、同時に彼女たちも傷つけていることになる」
陽乃「……それは、君も含まれるの?」
八幡「……さあ。でも、他人ではないと思いますよ。もう」
陽乃「そう……」
八幡「……」
陽乃「……」
八幡「……」
陽乃「……ンフ♪ ヘぇー、そっか〜」
八幡「……」
陽乃「ふーん……」
八幡「……」
陽乃「……ねぇ、比企谷くん」
八幡「……はい」
陽乃「君、ムカつくね」
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