過去ログ - Beast wars The modern earth
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名無しNIPPER
[saga]
2015/10/23(金) 10:03:01.52 ID:aH+Oya+l0
ズゴグガガアアアアアアアアアアアアッ!!!!
ダージガン「来た!!」
――けたたましい轟音とともに、再び姿を現したそれは。
スカベンジャー「うあっはあああああああああああああ!!」フィイイイイイイイイイイイイイイッ!!!
翔「せ、戦車?」
――戦車とは違うように見える……が。他に形容しがたいのも事実だ。
――地中から空中に向けて飛び出したそれは、金属製のタイヤ……のようなものと、金色と赤色に輝く装甲……のようなものと
――先端には二つのドリルが構えられ、その上にはやはり金属の触覚、赤く透き通った装甲?に、エメラルド・グリーンに輝く……
――まるで虫の顔のようなものが備え付けられている。あれは戦車ではない。戦車ではなく、もっと別の乗り物なのだ。そしてあのドリルと赤い色は、地中に埋まっていた悪魔と同じもの。
美沙「もしかして、これが変形!?」
ダージガン「そうや、トランスフォームしてドリルタンクになったんや!」
――その言葉を証明するかのように、空中で戦車……ドリルタンク?は奇怪な動きとともに、頭が真っ二つに割れたかと思うと、その間から先ほど見た悪魔の顔が現れた。角も生えていた。その様はまるで怪物であった。
――装甲が外れた。その中から、悪魔や怪物のイメージには似つかわしくないスマートな両脚と胴体が現れた。
スカベンジャー「ぐかかかかかかか……っ」カチャカチャカチャカチャ
――かちゃかちゃと音を立てているのは、両肩から延びる6本の腕のようなものだった。虫の脚を機械にするとこうなるのではないだろうか。異形の姿に私はぞっとした。
翔「だ、ダージガン、お前に似てる気が……しないけど、仲間じゃないのか?」
ダージガン「多分敵や。多分な……」
――多分、ではない。直後の、”怪物”の行動を見ればわかる。
――両手。ドリルの形をしたそれが、歯医者の嫌な思い出を呼び覚ます音を立てて空を裂いたのだ。
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