過去ログ - 【超電王】バッド・ラック・ラプソディ【デレマス】
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38: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2015/10/27(火) 02:17:48.73 ID:3xXeHSMw0
「その顔見れば、アイドルやめますー、ってのがウソだなんて子供だってわかるぜ。
 逆に死んでもアイドル続けたい意思の裏返しってことさ」
「でも…でも!私がアイドルを続けたら、またみんなが不幸に…そんなこと!」

気付けばほたるは、その気弱な面持ちらしからぬ、恥や外聞もない様で強く反論していた。
以下略



39: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2015/10/27(火) 02:19:16.68 ID:3xXeHSMw0
「弱かったり、運が悪かったり、何も知らないとしても、それは何もやらない事の言い訳にはならない」
「え…?」

その言葉は、光明のように聞こえた。
濁流のような心の波を、締め付けて抑え込むでも、さらに煽るでもなく、穏やかで自然な流れにしていく。
以下略



40: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2015/10/27(火) 02:20:21.74 ID:3xXeHSMw0
「不幸に巻き込まれる、巻き起こすってことはあるさ。無力さを感じることもあったと思う。
 でもそれを言い訳にして立ち止まったら、ただ不幸なまんまでお終いだ。
 それが嫌だから、続けてきたんだろ?3度プロダクションが潰れた今でもさ」

野上良太郎という人物も、肉体的に弱かろうと、何故事件に巻き込まれるか知らなかろうと、
以下略



41: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2015/10/27(火) 02:21:50.31 ID:3xXeHSMw0
「ほら、ハンカチ。あんまいいもんじゃないけど、泣きっぱなしってのもなんだろ?」

幸太郎が差し出したハンカチを受け取り、涙を拭う。
チャーハンとスプーンの描かれた派手な模様は、言葉通り決してセンスの良い柄と言えなかったが、
ほたるは気にしなかった。その間、幸太郎は祖父の話を続けていた。
以下略



42: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2015/10/27(火) 02:22:38.79 ID:3xXeHSMw0
「…幸薄そう?も、ってことは、私も?」
「あ、いや、今のは言葉のアヤってヤツで…」

調子に乗ってうっかり口を滑らせた言葉尻を捕え、ほたるはジト目で幸太郎に詰め寄っていた。
しまった、と言わんばかりの慌てぶりを見せ、幸太郎は両手を振って否定の意を示す。
以下略



43: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2015/10/27(火) 02:23:12.71 ID:3xXeHSMw0
「あ…でも、私のせいで不幸になった人には必ず謝っていきますけど」
「ああ、うん。それはいいんじゃないかな」

直後、すかさず弱気になったほたるに、幸太郎も思わず微妙に妥協した返事をする。
肝心なところでは強く出るが、普段は低姿勢…これも実は野上良太郎と同じであった。
以下略



44: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2015/10/27(火) 15:38:24.35 ID:3xXeHSMw0
<R←------I>

「幸太郎ーっ!!」
「テディか!?どうし…た?」

以下略



45: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2015/10/27(火) 15:41:35.09 ID:3xXeHSMw0
(やっぱブサイクだなー、アレ…)

良くいえば味わい深い、悪くいえば衝撃の強過ぎる2体の着ぐるみが迫ってくる光景に、幸太郎は若干げんなりしていた。
だが、隣に立つほたるの反応は意外なものだった。

以下略



46: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2015/10/27(火) 15:42:54.07 ID:3xXeHSMw0
「よくバイク乗れたな、それで」
「事前に調整して、手足のグリップ性能を上げてあるからな。
 モトクロスや空手をするマスコットもいるのだから、これくらいはな」
「そいつは凄いが、正直似合ってないぞ」
「…似合っていたら、それはそれで私のイメージに関わる」
以下略



47: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2015/10/27(火) 15:44:31.95 ID:3xXeHSMw0
「さっきのゴウカノンはそいつに向けて撃ったのか?」

幸太郎の問いに、テディは着ぐるみ故に大げさに頷いて肯定した。
NEWデンライナーは一見してそうは見えないが、武装車両である。
ほたるとの会話を遮った砲撃音は、搭載武装である大砲・ゴウカノンのそれに違いなかった。
以下略



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